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『精霊の守り人』 上橋菜穂子 (新潮文庫)
児童文学やファンタジーというジャンルに疎いために帯の“児童文学のノーベル文学賞であるアンデルセン賞作家賞受賞!”という言葉の重みが認識出来なかったのは恥ずかしい限りであるが、読み終えてその賞の権威というものが理解できたつもりでいる。

もちろん登場人物のキャラや痛快な展開などは子供が読むことを念頭に置かれて創作されていることは認めるとしても、本シリーズに“大人も楽しめるファンタジー”という形容よりも“子供も手に取れるファンタジー”という形容の方が却って相応しいような気がする。
そのあたり作者自身文庫版あとがきに書かれていることは頷ける限りであるが、私自身ここ数年の読書において本作ほど自分自身の想像力を膨らませながらページをめくった作品はなかったと断言して良いほどの引き込まれる物語であった。

バルサとチャグム、立場は違えど運命に抗えずに生きることを余儀なくされますが、彼女たちの運命と対峙してゆくシーンがとても他人事とは言えないというか、非常に力が入る自分がいてガツンと来ます。とりわけバルサがチャグムを助ける冒頭のシーンが印象的で、物語のすべてを支配している部分であるが読み進めていくうちにバルサの過去が露わになり、彼女の勇敢な行動がいろんな経験を踏まえて成し遂げられたものであって、それがチャグムの成長の大きな手助けになっているところが素晴らしいと感じます。脇キャラも予想通りあたたかく、速い展開とともに目が離せない読書となりました。じっくりシリーズを楽しみたいと思っておりますが、読み終わるのがもったいないような気が早くもしているのも事実です。

文庫版の恩田陸の解説文が素晴らしく、引用させてもらうと“あなたはラッキーだ。私たちは、母国語で読める”。綾瀬はるか主演でNHKでドラマ化が決まっているがやはり原作に勝るものはないのでしょうね。

評価9点。
posted by: トラキチ | 上橋菜穂子 | 22:39 | comments(0) | trackbacks(0) |-