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『ポテチ』 《2012日本》2015.03.05 Thursday
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映画を見るにあたって原作を読み返していないので確かなことは言えないけれど、ほぼ原作に忠実なものだと思う。
ユーモアを交えつつも家族愛の大切さを描いた作品と言えばかいつまみすぎかもしれないかな。タイトル名ともなっているポテトチップスを木村文乃が間違えて食べ、それを見て濱田岳が泣き出すシーンが印象的である。
これは主人公とプロ野球選手尾崎との間違いにも通じるものであって、心が和めるように配慮されていてとっても楽しく記憶に残るシーンである。
記憶に残ると言えば、木村文乃と石田えりとが仲睦まじいシーン、恋人の親(実は血が繋がっていないんだけど)と息子の恋人との間柄でほんわかしていました。
この爽快感は震災を経て一刻も東北に明るいものをと思って立ち上がったスタッフの努力が結集された結果で、こぢんまりしているけれど楽しい作品であったと胸に焼き付けらました。
作者の伊坂さんもニンマリして鑑賞されたことだと想像します。
少し余談ですがポテトチップスの袋のメーカー名がCalbeeやコイケヤじゃなくて“ISAKA”となっていました。洒落た演出ですよね。
評価8点。
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『夢売る二人』 (2012年日本映画)2013.10.31 Thursday
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松たかこが演技派阿部サダヲとの共演と言うことで期待して見たが体当たり的な演技も含めて遜色なく悲しい女を演じていたように思います。逆を言えば松たかこの長年ファンにはショッキングな場面もあります。
小料理屋を営む夫婦が火事ですべてを失います、そこから這い上がるためになんと詐欺に身を染めて行きます。独身女性を相手にした結婚詐欺の話なのですが、それにしても阿部サダヲ、女性の本能をくすぐるの上手いです。終盤にかけてが観ていて本当に楽しいです。
ただ物語の主題が見えないというか、女性監督の感性の豊かさについていけないというか、どうなんでしょう。娯楽作品として割り切って見る分には楽しく観れることでしょう。
人間って弱いものだということを実感しただけで収穫があったのでしょうか。騙され役に田中麗奈が登場しますが、ウエイトリフティングの選手の方がずっと健気で印象に残った視聴者が大半じゃないでしょうか。松たかこ演じる里子が幸せかどうかを念頭に入れて観ると余韻が残る映画であることには間違いない。
評価8点。
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『探偵はBARにいる』 (2011年日本映画)2013.05.10 Friday
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大泉洋と松田龍平コンビの陽と陰とのバランスが絶妙で、原作の“俺”役以上にキャラ立ちしていると思われる。
予想を超えたアクションシーンも満載で楽しく映画館で観るには損がないかも。ただ贅沢な男性視聴者としては小雪より若いヒロインの存在があればもっとよかったような気がするが、全体的にはアジア最北の歓楽街“ススキノ”の良さ、とご当地出身のスター大泉洋の嵌り役ぶりが十分に融合された傑作とまではいかないが良作だと言えそうである。
ちなみに吉高由里子は写真だけでの登場。
評価8点。
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『ロボジー』 (2012年日本映画)2012.11.12 Monday
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ほとんどの男性視聴者がそうであるように、ご多分に漏れず吉高由里子目当てで観たのですが内容もなかなかほのぼのしてて良かった。人が入っているはずがないという前提の下で作られているはずのロボットなのですが、ある切羽詰まった状況のために人が入ってしまいます。
でも人を騙してるって感じじゃなくなってますよね。それはズッコケ3人組のキャラが観る方をも罪悪感から解放してくれるのですね。
そしてロボット中身役のミッキー・カーチスさん、時には老人らしく老いぼれていてそして時には厚かましくて観ててハラハラしつつも心地よいです。
お目当ての吉高由里子以外は皆地味なキャストですが、それでも観終わって少しでも“観て良かった”という気持ちにさせてくれたのは吉高由里子の“キュートさ”だけではなかったということの証であるような気がする。
印象に残ってるのはラストのあるしかけはもちろんのこと、大学での講義かな、ドキドキものです。
矢口史靖監督作品らしいラストシーンは印象的である。
面白い(8)
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『僕等がいた』(前・後篇) (2012年日本映画)2012.10.26 Friday
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北海道と東京を舞台とした青春ラブストーリー。
前編は高校生時代の話がメインで演じている俳優の年齢からして少し違和感がありましたが、笑った時のエクボが可愛い吉高由里子のおかげでなんとか観終わることが出来ました。やはり映画やドラマはキャストですね。後編は離ればなれになった2人がどうなるか、大体の予想はつきますが“恋愛映画の王道ストーリー”を堪能したいと思っています。
そして後編、余談から書くと宮崎あおいファンの私には、元夫(高岡)の役柄とのギャップが少し鼻につきましたが、内容的には主演二人のお互いを思いやる気持ちが十分に表れてて良かったと思います。元仮屋ユイカのちょっと暗くて真面目な役を好演していたのが印象的ですが、男性目線で観れば、我儘で時に強情、とらえどころのない可愛さが魅力的であるはずの吉高由里子が一途でまっすぐな役を演じ切ったところは新たな彼女の魅力を発見したような気がします。生田斗真も内に秘めた優しさが十分に出ていた気がして後年、主演二人の代表作として語り継がれる作品であると思います。
少し傍観者的な見方をすれば、ラストはもう少し悲しく終わった方がインパクトが大きかったような気もしましたが、わざわざ劇場にお金を出して観に行く人たちのことを前提とすれば納得の行く内容であったとも言えます。
わざわざ前後篇に分け、いわゆるコマーシャリズムに乗り過ぎている感の強い作品ともとらえられがちかもしれませんが、キャストや内容的には十分に満足できる作品であったと思います。
そう“恋愛は人を成長させる”のが画面を通して伝わったのです。
観られてない方は是非ご覧になってください。
面白い(8)
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『かあちゃん』 (2001日本映画)2012.06.30 Saturday
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主演岸恵子。
原作は山本周五郎の短編集『おごそかな渇き』に収められている。原作は50ページぐらいなので話は結構膨らませているが、岸恵子の名演技と脚本の良さで暖かな気持ちにさせてくれる原作に勝るとも劣らずの出来栄えの作品であると言えます。
親の究極の愛情を示した作品と言えますね。
親子でコツコツお金をためている事情からして泣ける話です。
そして泥棒である勇吉を自分の家族のように迎え入れるのですが結構違和感なく受け入れられます。
小説では少し重苦しいのですが映画では長屋の面々がコミカルに演じているので楽しく感じられました。
コロッケが物まねを披露していますし、おさんちゃんが勇吉に対して惚れて行くところも可愛く感じます。
映画のひとつの見どころは勇吉が初めおかつの家族に親切にされることを気味悪がっていたのが払しょくされて心開いて行く過程です。
個人的には日本アカデミー賞受賞の『雨あがる』よりも内容的には勝っていると思います。
ひとことで言えば泣けるんだけど爽やかな作品に仕上がってます。
それは岸恵子演じるおかつが逞しいほかありません。
評価9点。
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『雨あがる』 (1999日本映画)2012.06.18 Monday
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原作は『おごそかな渇き』(新潮文庫)の中の収録されている短編です。
原作を読みましたが滑稽小説の範疇に入ります。
だから原作が山本周五郎と言うことで人情ものとして期待をして見たら少し肩すかしをくらうかもしれません。
ただし寺尾聰の殺陣シーンは魅力的ですね。
あとはラスト近くの妻役の宮崎美子の夫を擁護するセリフは頼もしくカッコいいです。
ラストも心が晴れます。
私は妻があってこそ潔く生きれているのだなと感じました。
イメージと違いどちらかと言えば爽やかな作品の部類に入ります。
ただ日本アカデミー賞を受賞するほどのものかなと思ったりはしますね。
やはり黒澤明の名前が大きいのかなと思ったりします。
続けて『赤ひげ』を観てるのですがどうしてもその骨太さを比べてしまい、評価は低いものとなりました。
評価6点。
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『婚前特急』 2011ビターズ・エンド=ショウゲート (DVD)2011.11.21 Monday
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吉高由里子ファンにはこれ以上ない映画ですが、ファンでない方には退屈するかも。
私的には本作のような役でも嫌味がなくって可愛いと思います。
男を翻弄しつつも健気なところがキュートですね。
普通5人も男がいる役柄だったらちょっとひんしゅく買っちゃうけど、さすが小悪魔的な役は上手いですね。
脚本がいいです。男性視聴者に夢を持たせてくれる内容ですね。
これは観てのお楽しみですね。
親友役を杏ちゃんが演じてますがえらい性格の違う友達同士ですね(笑)
まあ、女性が観たら羨ましいという人もいるかもしれないし、または馬鹿じゃないと言う人がいるかもしれません。
ただ、そう賛否両論というか支持されるか否かが極端に分かれるところが吉高由里子の魅力というか存在感の大きさの証明だと言えると思います。
ファンの方は由里子ちゃんのファッションがいろいろ楽しめます。
ファンの方は必見、ファンじゃない方は時間があればご覧ください。
評価(8)
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『GANTZ PERFECT ANSWER』 2011東宝 (DVD)2011.11.18 Friday
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評価:
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バップ
¥ 3,108
(2011-10-14)
さていよいよ完結編ですね。
サブタイトルはPERFECT ANSWERとなってますが、私にはそうは思えませんでした。釈然としないところも多々ありました。
でも吉高由里子は今回はサードクレジット通りの出演場面がありました。
今回はターゲットとして追いかけられます。
展開が早くて意外な方向に進みますね。
前編よりもアクションシーンも多くて楽しめるのは間違いないと思います。
途中で生きてるのか死んでるのかわかりづらいところがありますが、まあ許容範囲内でしょう。
加藤と玄野あるいは加藤と偽加藤(星人版)との戦いは手に汗握ります、それなりに。
そして人間ドラマも展開されてます。
こう言った展開は二宮よりも松山の方が一日の長がありますよね。
最後に自分なりの結論とすれば、二宮・松山ファン→結構楽しめる、吉高ファン→やや消化不良、その他の方→あんまり楽しめない。
こんな感じでしょうか、劇場に行かれた方の大半は二宮・松山ファンのはずだから、きちんとコマーシャリズムに乗って興行収入を得たそれなりの娯楽作品だということに依存はありません。
評価(7)
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『GANTZ』 2011東宝 (DVD)2011.11.17 Thursday
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吉高由里子が出てるということで観たのですが・・・
サードクレジットなのですが、実際の出番は本当に少ない。
実際のサードクレジットは夏菜ちゃんですね。
まあ、この子も可愛いのですが知名度が違いすぎるような、だから由里子ちゃんがサードクレジットなのですね。
役柄は二宮演じる玄野に恋する学生役でセクシーシーンはありません(笑)
普段漫画は読まないので原作との相違点がわからないのですが、玄野(二宮)と加藤(松山)との友情にポイントを置いて観たらそこそこ面白いかも。
それにしても、二宮も松山もともに演技派の部類ですが、アクション俳優と言う感じではないのですが、まあ人気で言えばこの2人のコンビは凄いのでしょうね。
たとえば「マトリックス」のような緊迫感があったかと言えばやはり見劣りするような気がします。
CGはそれなりに凄かったのですが、あとガンツスーツですね。
男性視聴者としたら夏菜ちゃんのガンツスーツ素敵でした。
でも、吉高由里子のを観れると思ったので残念でもありました。
まだ結論付けるのはよくないのでしょうが、二宮・松山ファンには期待を裏切らない作品なのではないでしょうか。
吉高ファンや内容を重んじて観た私は、ちょっとがっかりですがまだ前編なので一応続編も観てからの評価と思います。
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