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『扉守 ー潮ノ道の旅人ー』 光原百合 (文芸春秋)
評価:
光原 百合
文藝春秋
¥ 1,600
(2009-11-25)

<個人的にファンタジーと言うジャンルに関してはいささか苦手意識が強いのですが、光原さんの書いたものは心地よく読めます。読者が消化しやすいように最大限の配慮がなされています。人それぞれの視点(立場)でこんなに違うものかとハッとさせられる話もあり私にとっては有益な一冊となりました。とりわけラストの「ピアニシモより小さな祈り」には度肝を抜かれました。作者の素敵な世界観に浸れ幸せな気持ちで本を閉じることが出来ます、声を大にして続編希望(笑)>

光原さんの故郷である尾道(作中では瀬戸内海に面した架空の町・潮ノ道となってます)を舞台としたファンタジックな七編からなる短編集。
簡単に紹介すればそういうことになるのですが、他の作家のファンタジー作品とは一線を画するように思えます。

光原さんのファンタジーって“時には現実を忘れて、逆に時には現実を直視して読むべきファンタジー”なのですね。
私は作者の一番の魅力はこの点だと思います。

言い換えれば、光原作品は作品自体を楽しみつつ何かを掴みとることも出来るのです。
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posted by: トラキチ | 光原百合 | 18:34 | comments(0) | trackbacks(0) |-