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『赤いカンナではじまる』 はらだみずき (祥伝社)
評価:
はらだみずき
祥伝社
¥ 1,500
(2009-10-27)

<5編からなる書き下ろし短編集。この方の素晴らしいところは平易な文章で読者に大きな感動を与えてくれる所なんでしょうね。現実にもがき続けている人には本当に一服の清涼剤となるでしょう。たまには過去を振り返り自分の原点を見つめなおすのもいいですよね。>

「サッカーボーイズ」シリーズが好評のはらだみずきさんの書き下ろし短編集。
この方元出版社勤務らしいですね。
まるで作者の分身ともいうべき人物=出版社勤務の作本龍太郎という人物が全5編中、3編に登場します。
やはり本好きには興味深いですよね。

最初の表題作「赤いカンナではじまる」において書店における本の陳列の仕方からまずぐっと興味をそそられます。
ここでは急に書店を辞めた女性の淡い恋について語られます。

2編目は作者お得意のサッカーを題材とした作品。
高校時代のサッカー部のマネージャーとの再会が語られます。

何といっても3編目の「美しい丘」が秀逸ですね。
作本が北海道の書店に営業で行ったときにお世話になった旭川の書店員が東京に研修に来ます。
そして作本に上野のストリップ劇場を案内してほしいと頼みます。
この作品が作者の真骨頂でしょう。
少しミステリアスなのですが実は凄く純真無垢な話なのです、最後の1行を読み終えた読者はこの本を手に取った喜びを本の半ばで十二分に感じ取ることができるであろうと確信します。

ラストを締めくくる「最後の夏休み」。大学生だった作本のひと夏の体験が語られているのですが、ある年代以上の読者は自分自身の学生時代を思い返さずにいられません。
とりわけ夏の終わりの時期に読んだら感慨ひとしおなのでしょう。
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posted by: トラキチ | はらだみずき | 19:35 | comments(2) | trackbacks(0) |-