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『ティファニーで朝食を』 トールマン・カポーティ著  (新潮文庫)
評価:
トルーマン カポーティ
新潮社
¥ 580
(2008-11-27)
“第二次世界大戦下のニューヨークで、居並ぶセレブの求愛をさらりとかわし、社交界を自在に泳ぐ新人女優ホリー・ゴライトリー。気まぐれで可憐、そして天真爛漫な階下の住人に近づきたい、駆け出し小説家の僕の部屋の呼び鈴を、夜更けに鳴らしたのは他ならぬホリーだった・・・・。表題作ほか、端正な文体と魅力あふれる人物造形で著者の名声を不動のものにした作品集を、清新な新訳でおくる。”(文庫版裏表紙から引用)

<かつてこの作品を読まれた方も是非手に取って欲しい、なぜなら村上氏の斬新な新訳により忘れつつある青春が蘇ってくるからである。>

村上春樹訳。
オードリー・ヘッブバーンによる映画化で有名なトールマン・カポーティの代表作。
さて、以前滝口龍太郎訳で読んだのは25年ほど前であろうか。
その時は映画と比べて読むことは出来なかったのであるが、今回はそこをポイントにして読んでみた。
大筋は同じであるが、やはり映画はロマンティックラブストーリー、小説は生きざまを問う作品となっている。

村上氏が打破したかったのは、やはり映画でのヘッブバーンのイメージ。
それは訳者あとがき“『ティファニーで朝食を』時代のトルーマン・カポーティ”を読んでいただけたらよくわかります。
村上氏にとっては著者をかなり擁護している節があり、それがわれわれ読者にも伝わってくるのである。
私としてはこのあとがきの熱さは本文より面白く読めた。
おそらく私だけじゃないとは容易に想像できるのであるが・・・
実際、村上氏が翻訳することによりかなりの人が本作を手に取ったはずである。
私も以前瀧口直太郎訳で読んだ記憶があり、そして映画も観たのであるがその差異等に興味もなかった。
村上氏の意図はヘッブバーンのイメージだけがずっと残っている悔しさを本作の翻訳で晴らした形であろう。

話の展開的には結構読ませてくれます。
映画のようにある程度わかりきったエンディングじゃなくて、余韻を残すというか読者の想像に訴えた部分が大きいんじゃないでしょうか。
村上氏は“イノセンス”という言葉を多用して使っている。

主人公のホリー・ゴライトリーも語り手の“僕”も映画の俳優のように華やかでないのだ。
ただ、映画よりもずっと奔放でありそこが人間らしい。
少なくとも語り手の“僕”は作者カポーティの分身のように感じて村上氏は訳されているのであろう。

本作はいわば、カポーティへの敬意の表れとしての情熱あふれる翻訳であったと言えよう。
私自身、カポーティの全体像をおぼろげにしかつかんでないので、断言はしにくいが作者にとってホリーは理想に近い女性だったのであろうと感じる。
初めはしたたかさばかりが目についていくのであるが、やはり象徴的なのは猫を置き去りにするシーンでしょうね。
これはホロっとしました。

村上氏のやさしくてお洒落な訳文。
読者は村上氏にエスコートされ、そしてヘッブバーンじゃなく本の中のホリー・ゴライトリーに酔いしれれば読書の醍醐味を味わったこととなる。
それはまるでホリー・ゴライトリーがティファニーの店の中を闊歩して歩いている姿のように感じるのである。

さあ、あなたも映画では味わえないあの頃を蘇らせてください。
たまにはセンチメンタルな気分に浸るのもいいかもね。

面白い(8)

映画の感想はこちら
posted by: トラキチ | 村上春樹翻訳本 | 14:28 | comments(2) | trackbacks(0) |-
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TBとコメント頂いていたのに、お返事が遅れてごめんなさいm(_ _)m
村上さんは、カポーティをたくさん翻訳しておられます。カポーティは、デーモニッシュさとイノセンスが裏表になるような人で、そのバランスが非常に危うい。その危うさが私は好きです。ホリーはほんとに魅力的ですね。
遅ればせながら、コメント、どうもありがとうございました。
| ERI | 2009/05/15 12:52 AM |
ERIさん、こんばんは♪
私的にはこの作品はヘッブバーンの映画を再び見る機会を与えてくれたので、村上さんに感謝してます。
次の村上訳は『夜はやさし』みたいですよ。
| トラキチ | 2009/05/15 7:19 PM |









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