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『12星座の恋物語』 角田光代・鏡リュウジ (新潮文庫)
評価:
角田 光代,鏡 リュウジ
新潮社
¥ 500
(2009-05-28)

 <稀代の恋愛小説作家と占星術研究家の第一人者とのコラボレーション。
角田さんの「彼と私の物語」24篇と鏡さんの納得のホロスコープガイド。
これを読まずして恋愛は語れませんわ。
一冊で恋愛小説プラスホロスコープの入門書を読んだ気分にさせられること請け合い。
角田さんの見事な24通りの書き分け、プロの作家の真髄を見た気がします。
是非あなたも堪能して下さいね。>


初出 雑誌ミスティ。2006年10月新潮社より単行本として発売。


まるで夢のような贅沢な作品集である。
私にとっては記憶に残る一冊となった。


日頃、角田さんのことを“読者を選ばない作家”だと思っている。
彼女の素晴らしい点は肩肘張らずに書けているところ。


本作は占い雑誌に2年間連載された星座小説集。
ちなみに私自身、占星術自体まるっきり信じているわけじゃありません。
不安を抱いて読み始めたのであるが、全くの杞憂に終わった。
良いところだけを信じて楽観的に読むのがベターですわ。
逆に私は凄く達観して本作を読みました。
たとえ、欠点めいた彼(彼女)がいてもそれは占星術の占いのせいなんだと。


何年も作品を上梓出来ない作家、あるいは一年に一冊ぐらい上梓してもそんなに大した出来じゃない作家。
それに比べ年間3〜4冊常に単行本を上梓し、アンソロジーにも常に顔を出している角田さん。
今や直木賞作家の称号だけでなく、国民的作家のひとりとして不動の地位を築いているといっても過言ではないのである。
この5〜6年、常にコンスタントに高いクオリティの作品を楽しませてもらっている読者にとって、本作のような豪華なプレゼント的作品は本当に読むにあたって感激ひとしおである。

ここからは、本作の内容に簡単に触れますね。


総じて男性は血液型や星座に関しては無頓着である。
私も例外ではない。


だが、本作を読むにあたって自然と自分の星座(水瓶座)から読んでしまうのですね。
やはり信じる信じない別として、気にはなるのですね(笑)
そしてガーンと来たのは、水瓶座の男性編のニックネームである“風変りくん”
当たってるじゃないか、と思わずほくそ笑む私がいる。


そして次に昔付き合ったことのある女性の星座の女性編の部分を読む。
これもなんとなく当たっている。
そして昔の楽しかった想い出に馳せるのである。


もちろん、恋愛現在進行形の人が読めばもっと楽しめますね。


角田さんの恋愛小説は、他の人ほど思いつめてなく切なさ度も軽い。
本作も心地よく読め、本当に楽しいのである。
24人の個性豊かな男女を書き分ける筆力、これは本当に唸らされます。
そして、鏡さんのホロスコープガイド。
結構楽しめますよ。


角田さんの小説自体、ほとんど各編7〜8ページで終わり方が本当に読者にその後を委ねるようなものに終始されている。
これが本当に巧みで、その後、鏡さんの解説で小説自体がよりくっきり浮かび上がってくる構造となっているのですね。


そして少し前述したが、各編の冒頭にそれぞれの特徴を示したニックネームが記されているのです。
たとえば牡羊座の彼(男性)は“トップくん”、牡羊座の私(女性)は“まっすぐちゃん”というように。


これがかなり的を射ていてニヤリとされたかたも多いでしょう。


なかには違った彼女(彼)を発見することもあります。
でも、いつのまにか許容している自分がいるんですね。
読後凄く寛大な気持ちになりますわ。
まるで角田さんの人柄が乗り移ったかのようです。


読者によっては若かりし頃の恋愛に想いを馳せるのも良いでしょう。
そして本作は角田さんと鏡さんが読者に贈る最高のビタミン剤なのですね。


角田さんの代表作は一般的には直木賞を受賞された『対岸の彼女』か『八日目の蝉』と言われている。
しかしながら、短編作家としての彼女の実力も折り紙付きであった。
本作はその“短編の名手”としての力量を遺憾なく発揮できていて、上記代表作に勝るとも劣らぬ出来だと思うのである。
大きな要因として鏡さんとの息がピッタリで、お互いがお互いの良いところを引き出し合っている所が自然と読み取れる点である。


それほど本作は心に残り、そしていつまでも手元に置いておきたい作品集だと言える。
たとえばお若い方が、彼氏(彼女)と喧嘩をした時にちょっと読み返して“ああ、こんな人もいるんだな”と胸をなでおろして、そして相手に向かって寛大な気持ちになって欲しいなと切に思ったりするのである。
そして相手の星座の鏡さんの解説を読んで、良いところを伸ばしてやって欲しいな。


なぜなら“恋愛するということは恋愛小説を読んで感動することよりもずっと素敵なことだからである”
“少しでも恋愛の手引となったら”
作者の想いを代弁したつもりである。


本作はワイングラスを片手にじっくりと何度も読みたい作品集である。
待望の文庫化でワンコインで買えます。
あなたも是非手に取ってくださいね。

超オススメ(10)

posted by: トラキチ | 角田光代 | 21:03 | comments(6) | trackbacks(3) |-
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こんにちは、「くいしんぼちゃん」のなほまるです。

おっしゃるとおり、いろんな人や過去のことを思い浮かべながらよみました。

「そのまんまやん」「そうかもー」「へー」がそれぞれ3分の1ずつという感じでした。

女子は特に楽しく読めるのかも です。

| なほまる | 2009/06/02 9:23 AM |
なほまるさん、こんばんは♪
読みながら、あいつ(あの子)何座だったかなと過去を想い起している自分が楽しかったですね。

女性は特に占いがお好きな方が多いので楽しめること間違いないと思います。
| トラキチ | 2009/06/02 7:55 PM |
TBさせていただきます。
自分の星座のところ以外真剣に読んでいなかったので、今度、それぞれの星座の人を念頭に置きながら、あらためてじっくり読んでみたいと思います。
| 時折 | 2009/06/03 8:02 AM |
時折さん、こんばんは♪
是非じっくり読んでください。

私、最近会社の女性に星座聞きまくってます(笑)
| トラキチ | 2009/06/04 9:11 PM |
角田さん、お上手でしたよね。
こういうコラボもこなされるんだな、と新鮮に感じた一冊でした。
| ERI | 2009/06/07 1:05 AM |
ERIさん、こんばんは♪
角田さんの凄いところは多忙なのに、作品をきっちり書き分けれるところかなと思ってます。
| トラキチ | 2009/06/07 10:19 PM |









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2009/06/03 8:00 AM
12星座の恋物語クチコミを見る 獅子座同士は難しい。 内容(「BOOK」データベースより) “カレと私の物語”角田光代דホロスコープからのガイド”鏡リュウジ、夢のコラボレーションから生まれた24篇の星座小説。12星座別、占星術&ラブストーリー。  星座も恋も関
時折書房
2009/06/04 8:10 AM
12星座の恋物語posted with amazlet at 08.05.08角田 光代 鏡 リュウジ 新潮社 売り上げランキング: 139416Amazon.co.jp で詳細を見る 占星術師の鏡リュウジさんの著作を参考にして、角田さんが書かれたもので、 12星座それぞれを男のコと女のコ、計24人の恋物
なほまる日記(離れ)
2009/06/07 1:04 AM
鏡リュウジさんって、星占いで有名な方なんですか? いろいろと星占いサイトを持っておられるようですが。 なにしろ、あんまり興味がなくて、うとくて、すいません。 その鏡さんと角田さんが組んでの、企画ものの短編集です。 十二の星座の男と女の話を角田さんが短
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