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『昨日のように遠い日 少女少年小説選』 柴田元幸編 (文芸春秋)

 <少女少年時代にはもう戻れないけど、この作品集の中ではプレイバックすることができます。
永年、翻訳小説を読んでない私みたいな人には入門編としても格好の作品集とも言えよう。
ちょっと自分自身残念だったのは皆さんが絶賛しているダニイル・ハルムスの詩。もちろんおとぎ話的な内容を楽しむべきなのだが、自分の感性不足を痛感しましたわ。
そういう意味でも私に“現実”をつきつけ“宿題”を与えてくれた作品集ですね。柴田元幸さんに感謝!>

日本の翻訳小説シーンを席巻していると言って過言ではない柴田元幸さん編集の少女少年小説アンソロジー。
全部で13篇と特別付録(折込漫画ですね)2篇ついてます。


取り上げられている作家は有名どころから、普段耳にしない人まで8人登場します。
バリー・ユアグロー(柴田元幸訳)
アルトゥーロ・ヴィヴァンテ(西田英恵訳)
ダニイル・ハルムス(増本浩子、ヴァレリー・グレチェコ訳)
スティーヴン・ミルハウザー(柴田元幸訳)
マリリン・マクラフリン(小澤英実訳)
レベッカ・ブラウン(柴田元幸訳)
アレクサンダル・ヘモン(柴田元幸訳)
ウォルター・デ・ラ・メラ(柴田元幸訳)


内容的にはタイトルとなっている『昨日のように遠い日』から想像できるように、現在少年少女である人より、かつて少女少年だった人向けだと思える。
なぜ“少年少女”でなく“少女少年”なのかはさだかではなく、柴田さんに聞きたいくらいだが、私の推測するには―性読者の方が多い⊇性読者の方が気に入ってもらえる3気靴峠性の方が感受性が豊かである・・・この3つのうちに答えがあるように思えます(全部かもね)

まず冒頭のバリー・ユアグローの「大洋」には度肝を抜かれましたわ。
この作品を冒頭に収めたのは凄く成功してるでしょうね。
編者あとがきを読むとどうやらこの作品集のための特別寄稿作品らしいです。
海がとっても物悲しいのですが、父親がもっと物悲しくとっても印象深い一編ですわ。


アルトゥーロ・ヴィヴァンテは知らない作家だったのですが、自伝的な内容の2編で心地よいです。


次のダニイル・ハルムスの5編は詩が含まれているのもありファンタジックな作品群と言えるのでしょうね。
まあ、すべてここに収められてるものがファンタジックなのでしょうが。
少し前述しましたが、あんまり良さがわかりませんでした。5回ほど読みましたが。
谷川俊太郎さんの詩の方が私には合ってるみたい(笑)


ミルハウザーの「猫と鼠」はトムとジェリーの風刺版なのでしょうが、内容的には他よりインパクトが薄いような気がしました。


もっとも貫禄を感じたのはやはりレベッカ・ブラウンの「パン」です。
ちょっとしたレズビアン小説なのでしょうが、とっても引き込まれる作品ですね。
舞台は寄宿学校。女子ばかりですわ。魅力的な生徒である<あなた>のために周りの生徒がホイートロール(全粒粉入りパン)を残しておくのですね。
語り手である<わたし>が他の人が<あなた>に近づくのを妬いたり、あるいは阻止したり、とっても意地らしい作品ですわ。
他作より長いのもあるのでしょうが、レベッカ・ブラウンという作家の巧さが際立った作品ですね。


全体的に見て、柴田さんのセレクトした本作品集。
すぐに読めてなおかついろんな作家を楽しめる素敵な作品集と言えるんじゃないかな。


敢えて訳者も記しましたが、すべて柴田さんが訳したと言っても疑わないほど他の訳者も素晴らしいと感じました。


風情的に言えば、昔(遠い日)に置き去りにしてしまっている忘れ物を取りに行った気分にさせてくれる作品集ですね。
適度にファンタジックで、適度に過ぎ去りし日々すなわち現実を感じさせてくれる。
それだけ年を取ったのでしょうね。


翻訳物ならではの奥の深さを感じさせてくれる珠玉の作品集であることには間違いないと思います。
特に女性が読まれたら私(男性読者)が読む以上に楽しめるでしょう。
本をギュッと抱きしめたくなるような衝動に駆られる一冊です。
是非ご一読あれ!


面白い(8)

posted by: トラキチ | 柴田元幸翻訳本 | 09:59 | comments(2) | trackbacks(1) |-
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トラキチさん、こんにちは〜。
遅くなっちゃってごめんなさい。
ようやくTBさせていただきました。

この本、女性読者の方が評判良さそうですか?
私に最初にこの本のことを教えてくれたのは男性で
その方はとても高評価をしてらしたのです。
だから特に女性向きとは思ってなくて…
トラキチさんの感想を拝見して、ちょっとびっくりです。
でも確かに読書メーターでは女性の方が多いですね。
それにあの装丁も確かに女性がターゲットかも!

「パン」は本当に良かったですね。
女子校出身なもので、あの雰囲気はものすごく分かります。
どきどきどきどき。(笑)
| 四季 | 2009/06/10 10:17 PM |
四季さん、こんばんは♪

私は逆に詩の感性がちょっと鈍いみたいです。
ダニイル・ハルムスの5編がどうしても減点材料になったみたいで(笑)

あんまり男性読者多くないですよね。
翻訳物自体、女性の方が多いのかな。

「パン」は最高に楽しめますよね。
レベッカ・ブラウンそろそろ単行本読みたいと思ってます。
| トラキチ | 2009/06/11 11:07 PM |









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2009/06/10 10:05 PM
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Ciel Bleu