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『時が滲む朝』 楊逸 (文芸春秋)
<ご存知の方が大半だと思うが著者は中国人で外国人作家初の芥川賞受賞作。こういう作品を読んでみると何故か“頑張れ日本人作家!”と叫んでしまう自分に遭遇する。やはり登場人物と同様、“志”を持った作者の熱意が読者に伝わるのだ。芥川賞が門戸開放した記念碑的な作品とも言えるし、日本人作家に強い危機感を促した意義深い作品とも言えよう。>


第139回芥川賞受賞作。外国人作家としては初の受賞で話題になった作品である。読む前に過去の芥川賞のことが否応なしに思い浮かんだのである。たとえば綿矢りさや金原ひとみがダブル受賞した時のように話題性だけが先走りした芥川賞だったのであろうかと危惧したのも事実。どちらかと言えば、特殊で偏狭で狭い世界を描いた作品が多い近年の芥川賞受賞作品。
 
そういった意味合いにおいては、登場人物や前半描かれている世界が中国の民主化なのであるがとても共感できるのである。ちょうど今から20年前の天安門事件のことが描かれている、本当に光陰矢のごとしですね。懐かしいテレサ・テンの歌やそして後半出てくる尾崎豊の歌。

私自身、尾崎の大ファンだったわけでもないが外国人に影響を及ぼしているところは少し驚きつつも嬉しさもある。この小説の主人公達の母国中国での純真な志を目の当たりにすると、なぜか尾崎の死が少し霞んで見えるのも事実なのであるが、日本と言う国の平和的な象徴だとも言えるかな。そして、命は落としたが外国人に対してでもそのひたむきな気持ちの象徴として受け入れられている尾崎豊の歌。感慨深いですね。
少し小説の本体の内容からは脱線したが、要するに尾崎の歌に夢を託し心を奪われるほど純真無垢な世界が描かれているのである。結果として、民主化の夢が破れて日本に来て少しずつ変化していく梁浩遠。
だから私たち日本人の日常からしたらかなりかけ離れてますよね。
そこがこの作品の魅力なのですわ。
 
絶えず愛国心を強く持って生きつつ社会に順応して行く姿。彼の変化は大きな人間的成長であるということを見届けれた幸せな気持ちを忘れてはならない。日本に来てからの梁浩遠は失望しても落ち込まずそれを希望に変えていますよね。

本作はその文章の稚拙さ(?)などから一部賛否両論の声も聞く。だが、日本人でこれ以上の文章を書ける人が果たしてどれくらいいるであろうか。そう重箱の隅をほじくることをやめて、大きな気持を持って読みたいはワールドワイドな作品なのである。わずか150ページの間に人生において学ぶべきエッセンスがギッシリ詰まってます。いろんなことをひきずっているあなたも是非手に取ってください。

オススメ(9)
posted by: トラキチ | 芥川賞受賞作品 | 19:13 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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