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『キャッチャー・イン・ザ・ライ』と『ライ麦畑でつかまえて』



ご存知新訳ブームの先駆的作品となった村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』読み始めました。
比べるとかなり違います。
訳文はやはりかなり風化しますよね。
決して野崎さんの訳をまずいとは言いたくありませんが、日本人の顔が50年前から全般的に変わったのと同じで訳文も風化&変化するのでしょう。
世相を反映したリズム感のある村上さんの訳文はいいですね。
ちょっとこの作品について補足説明させていただくと、累計発行部数は全世界で6000万部、アメリカで1500万部を超え、2003年時点でも全世界で毎年25万部が売れているらしいです。

訳本(講談社英語文庫)は参考程度でしばらく読むひまはなさそうです。

原文
Chapter1
[If you really want to hear about it,the first thing you'll probably want to know is where I was born,and what my lousy childhood was like,and how my parents were occupied and all that D

avid Copperfield kind of crap,but I don't feel like going into it.In the first place,that stuff bores me,and in the second place,my parents would have about two hemorrhages apiece if I told anything pretty personal about them.](講談社英語文庫版より引用)

野崎孝訳(1964年)
第一章
『もしも君が、ほんとにこの話を聞きたいんならだな、まず、僕がどこで生まれたとか、チャチな幼年時代はどんなだったのかとか、僕が生まれる前に両親は何をやってたかとか、そういった<デーヴィッド・カパーフィールド>式のくだんないことから聞きたがるかもしれないけどさ、実をいうと僕は、そんなことはしゃべりたくないんだな。第一、そういったことは僕には退屈だし、第二に、僕の両親てのは、自分たちの身辺のことを話そうものなら、めいめいが二回ぐらいずつ脳溢血を起こしかねない人間なんだ。』(白水社『ライ麦畑でつかまえて』より)

村上春樹訳(2003年)
第一章
『こうして話を始めるとなると、君はまず最初に、僕がどこで生まれたとか、どんなみっともない子ども時代を送ったかとか、僕が生まれる前に両親が何をしていたかとか、その手のデイヴィッド・カッパフィールド的なしょうもないあれこれを知りたがるかもしれない。でもはっきり言ってね、その手の話をする気になれないんだよ。そんなこと話したところであくびが出るばっかりだし、それにだいたい僕がもしそういう家庭の内情みたいなものをちらっとでも持ち出したら、うちの両親はきっとそろって二度ずつ脳溢血を起こしちゃうと思う。』(白水社『キャッチャー・イン・ザ・ライ』より)

原文
Chapter3
[I'm the most terrific liar you ever saw in your life. It's awful. If I'm on my way to the store to buy a magazine,even,and somebody asks me where I'm going,I'm liable to say I'm going to the opera. It's terrible. So when I told old Spencer I had to go to the gym to get my equipment and stuff,that was a sheer lie. I don't even keep my goddam equipment in the gym.](講談社英語文庫版より引用)

野崎孝訳(1964年)
第三章
『僕みたいにひどい嘘つきには、君も生まれてから会ったことがないだろう。すごいんだ、かりに雑誌を買いに行く途中なんかでもさ、誰かに会って、どこへ行くんだってきかれるとするだろう。僕は、オペラへ行くって答えかねないんだな。ひでえもんだよ。だからさ、スペンサー先生に、いろんな装具やなんかをとりに体育館へ行かなきゃなんないと言ったのも、あれはまっかな嘘だったんだ。装具だって、僕は、体育館には置いてやしないんだよ。』(白水社『ライ麦畑でつかまえて』より)

村上春樹訳(2003年)
第三章
『僕はとてつもない嘘つきなんだ。まったく救いがたいくらい。たとえば僕がただ雑誌を買うためにどっかの店に向かって歩いていたとするね。そしてもし誰かに「やあ、どこに行くんだい?」と尋ねられたら、「ああ、今からオペラを見に行くんだよ」とかつい言っちゃったりするわけだ。とんでもない話だよね。だからスペンサー先生に、今からジムに行って私物を取ってきますと言ったとき、それはまるっきりの嘘だったわけだ。僕はだいたいジムに私物なんてまったく置いてないんだもの。』(白水社『キャッチャー・イン・ザ・ライ』より)

村上春樹・柴田元幸『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を語る
http://www.hakusuisha.co.jp/topics/rye1.php

『ライ麦畑でつかまえて』解説
http://www.hakusuisha.co.jp/topics/rye20.php

角田光代エッセイ「ホールデンと私」
http://www.hakusuisha.co.jp/topics/rye11.php

2人のホールデン、どちらが反抗的か見極めたいですね(笑)

posted by: トラキチ | 原書 | 19:41 | comments(2) | trackbacks(0) |-
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僕は英語の"The Catcher in the Rye"だけを読んでいたので、書店で野崎訳に目を通したときはちょっとびっくりしました。主人公がおじさんくさいと思ったのです。あれは学生運動が華やかだったころの大学生のような話し方じゃないかなあ。原文は中学生くらいの若々しさを感じていたんです。村上春樹は翻訳には寿命があると言いましたが、まさにその通りですね。
| Josh Waiv | 2009/06/25 9:44 PM |
Josh Waivさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
サイトでプロフィール見させていただきました。恐れ入ります(笑)
私のレベルでは原文を読んでその日本語ならわかる部分の若々しさとかは英語ではわからないのですが、なるほどいろいろあるのですね。
村上さんの翻訳の寿命説、本当に同感です。
| トラキチ | 2009/06/26 9:14 PM |









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