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『サイゴン・タンゴ・カフェ』 中山可穂 (角川書店)
評価:
中山 可穂
角川書店
¥ 1,785
(2008-02)
<愛をこめて書かれた完成度の高い美しい一冊。>

ネットでの本の師匠とも呼ぶべき七生子さんのお気に入りの中山可穂さんの最新刊。
この人も寡作で有名な方ですね。
2〜3年に一冊ぐらいのペースかな。
だからこそ一冊一冊じっくり読んでみたいし、そう読むべき内容の本である。

野生時代に掲載された短編4編と表題作である中編1編からなる作品集。

いや〜、『弱法師』以来だから可穂さん約5年ぶり。
『弱法師』の時は密かに直木賞かなと思ったものです。
男性読者はレビューしにくい作品だと思います。あしからず。

今回、中山さんの作品を読んでその“ストーリーテラー”ぶりには度肝を抜かれた。

限られた題材の中で様々な趣向が凝らされていて、本当に楽しい読書となったことをまず最初に語っておきたい。

特にいい意味で悲壮感がなく、少し達観している世界観が表れているのかなと感じた。

中山さんの作品を読むにあたって、男性読者の私としてはどうしても“おとぎ話的”に読もうと意識して読み進めるのであるが、あまりにもその情熱的な内容に熱くなり、結局リアルな物語として感動していることに気づく。
これは作者の筆力の高さを如実に表していると言えよう。

物語の舞台は最初の3編がブエノスアイレス(アルゼンチン)、4編目が東京→ハノイ(ベトナム)で最後の表題作がハノイ(ベトナム)となっている。

どれもがタンゴの素晴らしいリズムがとろけるように流れていて、中山さんの美しい文章とともにより読者の胸をかきむしるのだ。
この陶酔感はなんとも心地よい。

1編1編の登場人物は関連性がないのであるが、読者も読み進むにつれて徐々にタンゴのリズムに乗って、それに慣れて来て最後の表題作のドラマティックなエンディングへと至るのである。

表題作は最高に素晴らしい。
恋をしていなくては書けない恋愛作家が主人公で、まるで中山さん本人の将来を暗示しているような内容とも言える。

時が経つって人間をこんなに変化させるものですね。
特に女性の“心の揺れ”って微妙ですね。
私的には“中山ワールド=浮世離れした世界観”だと思ったりしていた。
でも今回、ちょっと違ったかな。

“思考的にはわからないけど感情的にはわかる気がする”んだよね。

なかなか言葉では形容しがたいが“高貴で尊大かつ妥協のない文学”を目指しているといえそうだ。
でも以前よりそのカリスマ性を排し、“読者を意識して書かれている”ようにも感じる。
そんなに悲壮感がなく、少し方向性が変わったのかな。

読了し終えて幸福な時間が終わる瞬間、読者も日常へと戻ることを余儀なくされる。
心が充足された証である。
情熱を注入してもらったことを作者に感謝したいなと強く思う。

男性読者の私でもかなり楽しめました、女性の方是非お読みください。
少なくとも女性が読んだら“輝いている”女性を体感できると確信しています。

そうそう、『ケッヘル』も読まなくっちゃ(汗)

オススメ (9)
posted by: トラキチ | 中山可穂 | 17:00 | comments(3) | trackbacks(4) |-
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トラキチさん☆お久しぶりです。
この本は、わたしの昨年のベストにも入れた位気にいってるんですよ!
こういう大人の色気のあるストーリーはいいですねぇ。
わたしも「ケッヘル」読んでないんです。このタイトルからいって、モーツァルトが出てくるのかなぁ?これも楽しみです。
では、また
| Roko | 2009/02/02 7:29 PM |
こんばんは。
みっちりと濃い物語の世界
タンゴの音楽と一緒に堪能しました。
表題作よかったですよね。
| なな | 2009/02/02 9:53 PM |
>Rokoさん、こんばんは♪
本当にお久しぶりです。
可穂さん、いいですよね。
『ケッヘル』は上下巻ですね。
以前、前半の半分ぐらいまでは読んだのですが再挑戦しなくっちゃ。

>ななさん、こんばんは♪
本当に濃いですよね。
表題作、最後は作者の思いのまま書かれているような気がしました。
とっても印象的なラストですね。
| トラキチ | 2009/02/03 9:42 PM |









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2009/02/02 7:27 PM
サイゴン・タンゴ・カフェposted with amazlet at 08.06
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2009/02/02 9:53 PM
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異国の孤独を癒してくれた男の葬儀に赴く女がたどる追憶にも、ハノイの路地の奥にたたずむカフェにも、つねに流れている曲はタンゴ。 哀愁...
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