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『長崎くんの指』 東直子 (マガジンハウス) ≪リサさんオススメ≫
評価:
東 直子
マガジンハウス
¥ 1,470
(2006-07-20)

<風変りな遊園地「コキリコ・ピクニックランド」を舞台とした連作短編集。歌人である作者の懐の深さが十分に出た作品集ですね。透明感のある文章で人間の弱さ儚さを綴った素敵な物語。ちょっと疲れたあなたにピッタシで少し背中を押してくれるところが癒されます。>


リサさんのオススメ本。 オススメ本リストはこちら

この物語は現実にちょっと疲れた読者には格好の一冊ですね。

幻想的で非現実的な話を散りばめて楽しませてくれるのですが、胸が少し痛くなったのはやはり舞台である「コキリコ・ピクニックランド」が経営難のために廃園となることですね。
物語の冒頭でこのことが語られているので、読み手にとってはその後のいくつかの物語がすべて想い出っぽく感じられ(時系列的にそうなりますよね)より感慨深いものとなっている点です。
これは作者の素晴らしい技巧だと思います。

作者はきっと人生に対して敏感な人なのでしょう。
この物語は一見“人生の楽しいことは本当に一瞬であり、そしてほとんどが辛いこと”という感じです。
でもそうじゃないのですね、私的には上記言葉を逆のプラス発想で捉え読み終えました。
“人生辛いことがあるからこそ楽しいんだ”と言うように。
いきなり表題作で仕事に疲れて遊園地にたどりついた女性が描かれます。
そしてその女性が長崎くんという男性の“指”に恋するのですね。この発想、女性作家ならではのものなのでしょう。
ちょっと残念だったのは、この銀行のお金を着服する女性がその後が語られてなかったことかな。
そしてその後登場するのかなとやきもきして読みましたよ、でも出てこなかったです(笑)
私的には長崎くんよりも気になりましたし、この人が主人公の恋愛小説なのかなと勘違いしました。
逆を言えばそれほどインパクトの強い表題作ですね。

連作短編集とはいえ、あんまり各編ごとに緊密性がないのがこの物語の特徴ですよね。
そう“ゆるやかに”語られているところがいいのでしょうか。
もっとも讃えたい点はやはりすべての登場人物がこの「コキリコ・ピクニックランド」を踏み台として生きている点。
たとえ廃園になろうが、いろんな人が癒されたスポットなのですね。そして東さんの凄いところは訪れた人だけでなく、そこに働いている人々の人生にもスポットライトを当てているところですね。
「アマレット」での観覧車の番人の森田さん、「横穴式」に出てくるサヌマさんといが坊・ぐり坊親子。

ありきたりですが“大人のおとぎ話”が本当に的を射た言葉だと思います。

私は遠い昔、子供のころに“ぬり絵”をしたことを思い起こしました。
この物語はまるで読者は作者からぬり絵前の状態を突き付けられたような気分にさせられます。
どんな色を使おうとOK、でもあんまり暗い色ばっかりもね(笑)
なぜならいろんな感じ方ができます、いろんな人に共感できます。ちなみに私が一番共感できたのが「道ばたさん」を家においてあげる母親役の人ですね。

最後に(私の感覚ではぬり絵の仕上げですね)、長崎くんを再登場させ少し現実感を伴った話を展開させたところ賛否両論はあると思いますが、私はよかったと思います。

私的にはあとがきに代えた「夕暮れのひなたの国」の良さは読解力不足のためにあんまりわからなかったのですが(笑)、これは作者のことを本当におぼろげにしかわかってないからでしょうね、いい宿題ができました。

面白い(8)
posted by: トラキチ | オススメ本(感想) | 17:54 | comments(2) | trackbacks(1) |-
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トラキチさん、こんにちは!
お伺いするのが遅くなってすみません。

夢か現かゆるゆると流れる物語、とても良いですよね〜。
東さんの世界観にすっかり魅せられていました。
同じく不思議な読後感の『薬屋のタバサ』もとても好きな感覚でした。
まだ2冊しか読んでいませんが、他の作品にも触れてみたいです。
| リサ | 2009/09/01 3:07 PM |
リサさん、おはようございます。

普段はあんまりジャンル的に読まないタイプの作品なのでとっても新鮮に読ませていただきました。

翻訳物よりずっと読みやすいですしね(笑)

機会があれば『薬屋のタバサ』も読みたいですし、詩集も読みたいと思っております。

オススメありがとうございました。
| トラキチ | 2009/09/04 5:28 AM |









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2009/09/01 3:02 PM
長崎くんの指 東直子/マガジンハウス 気鋭の歌人による初の小説集。不思議な遊園地「コキリコ・ピクニックランド」をめぐる7つの物語。摩訶不思議な小説世界は、あなたの心にしっとりとしみこんでくるはず。 長崎くんとの恋愛小説だとばかり思っていた。長崎くんの
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