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『ヘルマフロディテの体温』 小島てるみ (ランダムハウス講談社) ≪藍色さんオススメ≫
評価:
小島 てるみ
ランダムハウス講談社
¥ 1,575
(2008-04-03)

<とてもデビュー作とは思えぬ奥の深い作品。本作のような普段読む機会のないジャンルの作品って結構ドキドキしますよね。そして読んでみてその内容が予想を違わぬというか予期していた範囲を超越した時の心の震えってひとしおです。私にとってこの作品はまさにそう言った典型的な作品であり貴重な読書体験を堪能させていただきました。主人公が“真実”を知るごとに成長して行く姿が微笑ましいですね。>

藍色さんのオススメ本。オススメ本リストはこちら

この作品は翻訳本よりも難解かなと読み始めて思いましたが、無事読み終えた今、“上手く起承転結をつけて書いているな”と感心しております。
作者の小島さんは、海外に留学をし、そして翻訳業を経てイタリア語で小説を発表したのちに本作を上梓、なんと本作がデビュー作となります。

主人公のシルビオはナポリに住む医大生。女装をするのが趣味でそれを男でも女でもない“真性半陰陽”のデーダ教授に見つかるのですね。
弱みを握られた彼は教授からいろんな課題を与えられます、それにより物語が進行して行きます。
ポイントはゼーダ教授というのは主人公の母親とも関連していまして、これは読んでのお楽しみということで良いのでしょうか。

作中でいくつか課題を与えられたシルビオが物語を創作します。
これがとっても素晴らしいのですね。
まるで創作することによって主人公が一歩一歩階段を上るようにその成長を感じ取ることが出来ます。
この物語で作者が言いたいことってなんだろうって考えてみました。
状況的には現代日本社会で住む私たちには到底関連性のない世界です。
そうですね、やはりどんな困難な状況においても勇気と自信を持って立ち向かえということなのでしょうか。
本作で登場するヘルマフロディテ、すなわち両性具有者でさえ強く生きています。

ちょっと補足すると主に大きく分けて二つの種類があります。
まずフェミニエロですね、これは男を捨て(去勢)女として生きている人ですね。 そして両性具有ヘルマアフロディテ、これは生まれつきですね。
読み始めてから少し性的な場面の描写に引きましたが、次第に慣れてきました。
これはやはりこの物語の奥底に潜む尊大で深遠な部分を徐々に理解することが出来たからでしょう。

あとは舞台となるナポリという歴史のある町ですね。
いろんな描写がされています、どこまでが本当のことなのかちょっと解りかねるところが余計にミステリアスでいいのかもしれません。
私にとっては未知なる分野の体験、とっても貴重でした。
もちろん、性的な意味合いにおいても寛大なイタリアという国が舞台だから小説としても成り立っているとは思います。
読者も寛大な気持ちになります、確かに。

結論としたら、本来のテーマ自体は小さな作品だと思いますが、そこから大きく広がる世界を感じ取れるかどうかは読者次第だと思います。
読み終えたあと、少し冒頭の部分を読むことによってよりしっくりとした気持で本を閉じることができました。

私は母親の愛情を再認識する熱き物語であったと思っております。

未読のあなたも是非この世界を体験あれ。

面白い(8)
posted by: トラキチ | オススメ本(感想) | 20:45 | comments(2) | trackbacks(1) |-
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こんばんは。
読んでくださって、ありがとうございました。
読み終えて、しばらく言葉が出ませんでした。
「ありのままの自分」で生きることの大切さを考えさせてくれる
そんな素敵な物語でした。
| 藍色 | 2009/08/29 2:06 AM |
藍色さん、こんばんは♪
貴重な読書体験を経験できました。
他にオススメいただいている本も遅くなってますが読み切りますのでよろしくお願いします。
ありがとうございました。
| トラキチ | 2009/08/31 2:41 AM |









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2009/08/29 2:03 AM
十歳で失踪した水の精のような大好きな母は三年後に戻った時「男」になっていた。 そこから決して癒えることのない深い傷を隠して陽気に振る...
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