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『坂道の向こうにある海』 椰月美智子 (講談社)
評価:
椰月 美智子
講談社
¥ 1,575
(2009-11)

<小田原を舞台とした4人の男女の恋愛物語。
四角関係を描いたストーリーで、通常ならもっとドロドロした感じで描かれようものですが、作者の人柄と言うか世界観が登場人物にも乗り移っている感じで楽しく読めます。作中の人物が成長してゆく姿を微笑ましく感じながら本を閉じれるところが嬉しいですね。読者は否応なしに人を好きになることを根本的に再考させられます。>


初出 小説現代。
私にとって『しずかな日々』に次、2冊目の椰月作品です。

この物語は少し切ないところがいいですね。
登場人物は朝子、梓、正人、卓也の4人の若者で作者の在住している小田原を舞台としています。
全6編から構成されるのですが、主人公(というか語り手)が次々入れ替わっていきそれぞれの気持ちが十分に伝わる点が作者の巧みなところだと思います。

ポイントは容姿的にお似合いだった初めのカップル(美男美女の正人と梓、そして普通の容姿の朝子と卓也)が別れたことでしょうね。
まあ物語が始まったときには新しい恋が始まっているのですが、正人と朝子、そして卓也と梓が付き合ってます。

朝子と卓也はそれぞれが多少なりともコンプレックスを持っているのですね。
その内面を描きながら、そして葛藤しながら今の恋を育んでいく姿が清々しいです。

もちろん味付けも巧く施されてます。
代表的なのは卓也の妹と付き合う村上冬樹や、そして梓の友人の優子。
この2人は4人の主人公たちにはない個性的な役割を演じています。

現実的かどうか言われたら返答に困りますが、その現実的じゃない部分と言うか人間の奥底にある良心と言うか“相手に対するいたわり”の描写に長けてる点が作者の一番の特徴だと思います。
却って村上冬樹や優子の方が現実的というかリアリティのある人物像で描かれているような気がしました。
男性読者の私はさておいて、椰月さんの読者はどうだろう、8割ぐらい女性だと思います。
登場人物と同性で同年代の方が読まれたら大いに共感できる作品だと言えそうです。

私が想像するに、女性読者は自分を梓よりも朝子に置き換えて読まれた方が多いのかもしれませんね。
逆にそれ以上の年代の方は、過ぎ去りし自分の恋愛模様とどうしても比べてしまいます。

物語の最後に梓と朝子が病院で会う印象的なシーンがあります。
お互いがわだかまりをもちながらも気を使っている姿が十分に伝わりました。
恋愛を通して成長した2人が微笑ましかったです。

普段は出来ないことが大半ですが、恋愛だけじゃなく何事においても少し達観した気持ちが必要なのかもしれませんね。本作から学び取った気がします。

面白い(8)
posted by: トラキチ | 椰月美智子 | 12:03 | comments(2) | trackbacks(0) |-
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こんにちは。

>“相手に対するいたわり”の描写に長けてる点が作者の一番の特徴

確かにそうだと思います。
だから読んでいて気持ちがいいんでしょうね。
はっきり言って、時間がたてば忘れてしまいそうな内容でしたが、読んでいる時間は至福でした(笑)
| ゆう | 2010/02/12 3:38 PM |
ゆうさん、こんばんは♪

椰月さん、文章読みやすいですね。
インパクトはそんなに強くないですが読者の心に優しく響く作品を書きはりますよね。

文庫本『十二歳』と『未来の息子』二冊積んでます。そのうちに読みますね(笑)
| トラキチ | 2010/02/12 8:29 PM |









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