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『偶然の音楽』 ポール・オースター著 柴田元幸訳 (新潮文庫)
評価:
ポール オースター
新潮社
¥ 620
(2001-11)

<著者の代表作である『ムーン・パレス』と合わせて読むと余計に効果があがりそうですが、ラストの凄まじさは翻訳作品であるが故の爽やかさを感じました。でも、それが正しい読み方なのかどうかは少し疑問ではあります。>

原題 “The Music of Chance”

構成的には前半と後半とでは全然違いますが、いろんな成り行きがあってこそ後半が生きて来るところが素晴らしいですね。
あとは、自分自身がナッシュに似てるのかそれともボッツイに似てるのかを常に考えながら読むと凄く付加価値のある作品だと言えます。どちらが人間らしいかを深く考察するだけでも奥行きがあるんですよね。
誰しもナッシュのような強い部分とボッツィのような弱い部分が表裏一体となって併せ持っていると思うのですが、この作品に関しては私的にはボッツィに似ている部分が多いと認識している人の方が本作を読んだ価値がよりあると言えそうですね。

物語の内容そしてスピード感はアメリカ文学ならではのものですね。
人生は偶然の繰り返しであってたまたま大金(遺産)を得た主人公で元消防士のナッシュなのですが、赤いサーブに乗りまくりほとんど使い果たしてしまいます。
そして運命の自称天才ギャンブラー・ボッシュとの出会いですね。

あとは彼ら2人との対比としてのフラワーとストーン。
彼らはやはり権力者としての意味合いが強いでしょうか、徐々に本性が浮かび上がってきます。

物語の後半でひたすら石を積んでいくナッシュとボッツィ。
これは忍耐力のいる労働ですが、やはり無力に感じるのはその労働をしなければいけなくなったいきさつがいきさつだからですね。
そう借金を返すために働かされるのです。
そこでの見張り役のマークスの圧倒的な存在感が印象的ですね。
彼が何を考えているのかは読者泣かせというか、オースターの術中に嵌った感じです。

そして読んでのお楽しみなのですが、ボッシュの取った行動は愚かだったのでしょうか?
私個人的には確かに愚かだったかもしれませんが、決して責められないことだと思ってます。
その答えとしてオースターが、彼がどうなったのか具体的に書いていないところが心中、ボッシュの行く末を案じていることを暗示しているように思えるのですね。
思えば物語の設定等は代表作と言われている『ムーン・パレス』に似ていますよね。
物語の完成度では少し落ちるかもしれませんが、身につまされるのは本作に軍配を上げたいですね。
本作の魅力は決して寓話的であって実は寓話的に読めない部分でしょう。

『ムーン・パレス』のように開放的に終わらずに虚脱感が伴うのですが、一読者の私としてはプラス思考に受け止めたいなと思いますね。
なぜならその部分(受け止め方)は著者が読者に委ねている部分だと思うのです。

そこでもう一度ナッシュに成り切ってみて考えてみると次のように考えれるのだと結論付けれるのですね。

なによりもナッシュにとって一番の財産となったことは“ボッシュと知り合えたこと”ですよね。
ボッシュのせいでこんなことをやらされる破目になったとは全然考えていないところが衝撃の結末となっているように思えました。
これは単に奇想天外だと受け止めた方がアメリカ的なのでしょうかね(笑)

本作は“凄くプラス思考で考えることが重要なんだなと改めて考えさせてくれる作品”ですね。

私の読み違えかもしれませんが、そう受け取っています。

明日からは今日よりも背筋を伸ばして仕事頑張れそうです(笑)

オススメ(9)
posted by: トラキチ | 柴田元幸翻訳本 | 19:48 | comments(2) | trackbacks(0) |-
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こんにちは。やっとPCを開いたので読ませてもらいました。
たくさん、たくさん読んで、きっちりとまとめてらっしゃるのですね。
「偶然の音楽」は持ってますが、積んだまま。返却期限のある本ばかり読んでます。
ナッシュかボッシュですね。読みます読みます。
私は昨日「老人賭博」松尾スズキを読み、今日「スターバト・マーテル」篠田節子を半分読みました。渡辺淳一かと思った。では!
| はるたまり | 2010/03/25 9:28 PM |
はるたまりさん、こんばんは♪
コメントありがとうございます。
感想を綴るのをかなりさぼってますが(笑)時間の許す限り書いていきたいと思います。

オースターはなんとかコンプリートしたいですね。
このあいだ、原書買おうと思いましたがやめました(苦笑)

篠田さん、長い間読んでませんわ。
これからもよろしくお願いします。
| トラキチ | 2010/03/25 11:23 PM |









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