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『青い野を歩く』 クレア・キーガン著 岩本正恵訳 (白水社)
<8編からなるアイルランド人女性作家の短編集、岩本正恵訳。
表題作と「森番の娘」は印象的なのだが、全体を通して同じ訳者でエクス・リブリスシリーズの『ヴァレンタインズ』と比べてしまいどうしても満足感が得られなかった。>


粉々になった心を抱き、静かに生きる人々がいる。荒々しい自然と人間の臭み、神話の融合した小説世界は、洗練とは逆を向きながら、ぞっとするほどの、透明な悲哀を抽出する。放心した。すばらしい小説だ”(詩人の小池昌代さんの言葉:帯より引用)



作品集全体を通して、国境を越えても普遍的なものがあるとわかりながらも理解しづらい点があり、どれだけ訳者が読者に読みやすいように訳しても作者の意図が伝わらないような気がした。
たとえば母国(アイルランド)人が読まれたら、それぞれの孤独な登場人物に自分も置き換えて物語に没頭できるんじゃないかなと思います。
逆を言えば、日本人の読者が読まれ共感できたら、その方は登場人物が語る以上のことを吸収できる方で、すごく研ぎ澄まされた感受性の持ち主だと思われ羨ましく思います。

読書に何を求めるかやあるいはその時の読者の気分によって受け止め方も違ってくるのであろうが、全体を通して絶望的すぎて希望が少ないような気がする。

ただ、日本人が想像でしか体感できないカトリック社会が根底にあり、ほとんどなじみのないアイルランドという国のことや、あるいは同じ英語圏内であるアメリカと言う国への思い(アイルランドから見たアメリカです)も理解できたらきっと作者の思いももっと通じるのでしょうが。
でも私自身は自分の乏しい読解力をフルに活用して読んでみてもそれぞれの物語の着地点があいまいなものも見受けられるのですね。
そしてかすかにわかったことと言えば、アイルランド人って“古い慣習にとらわれてつつましくかつ静かに生きているんだな”ということです。
ちょっと否定的な感想だったかもしれませんが、私が男性読者であるということが大きな原因かもしれません。
というのは総じて登場人物の男性が滑稽にそして厳しく書かれてるように思えるからです。
一例を挙げれば、ヤギと一緒に寝てる中年の独身男性が登場します(笑)
帯に“哀愁とユーモアに満ちた”という形容が使われてますが、物語によってはユーモアを通り越して“悲惨”に感じられるのですね。

逆に都会で本当に疲れてる人が読まれたら癒されるかもしれないですね。
自然の中で生きる人々が描かれ神話や寓話も随所に織り込まれています、登場人物が抱える鬱屈した気持ちが哀愁的に感じられるかもしれません。

結論を言えば、私の守備範囲から少しだけ離れてたような気がします。
詩人の小池昌代さんが絶賛されている本作、あなたが読まれたら心に響くかもしれません。是非お試しください。

あと一歩(6)
posted by: トラキチ | 白水社エクス・リブリス | 11:17 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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