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『ノリーのおわらない物語』 ニコルソン・ベイカー著 岸本佐知子訳 (白水社)
<ぎゅっと抱きしめたくなるような一冊。>

<この本の面白さは何よりもまず、九歳という子供と思春期の境目のような微妙な年齢の子供の<声>が、まるですぐ隣にいて、こちらに向かって話しかけてくるようにいきいきと再現されていることだ。>(訳者あとがきより)


岸本佐知子訳。
岸本さんは個人的にはもっとも安心して読める翻訳家の一人に挙げたいと思います。
作家で手に取ったというよりも、岸本さんが訳してはるのだからきっと面白いんだろうという期待感を抱かざるを得ないのですね。

作者のニコルソン・ベイカーは1957年生まれのアメリカの男性作家で、本作以外に『もしもし』『中二階』『フェルタマーク』などの作品を発表してるのですが、いずれもユニークな作品みたいですね。
本作も視点が9歳の女の子というユニークな作品で、まるで読者が9歳の女の子の脳の中に入り込んだような感覚で読めます。
もちろん前述したように、訳者の力も大きいのですけども、作者もまるで女性作家であるがごとく繊細な気持ちを巧みに描写しています。

9歳のアメリカ人少女ノリーがイギリスの小学校に転校して活躍する様を描いています。
本作は作者のベイカーの娘の実話に基づいて作られており、親としての愛情が所々に滲み出ている微笑ましくもありグッとも来る秀作ですね。
そして岸本さんの名訳。原文を読んでなくても、間違いなく言えることはこんなに上手く訳せるのだろうかという賛辞の声が必ず湧きます。
まるで日本語でノリーが語ってるがごとく訳せてます。
子供目線のために漢字の少なさ、語り口が絶妙ですね。
冒頭を少し引用しますね。
“エシノア・ウィンスロウはアメリカから来た九さいの女の子で、おかっぱの髪の毛は茶色、目も茶色だった。しょう来の夢は、歯医者さんかペーパーエンジニアになることだった。”

この調子で最後まで語られます。
ノリーはとってもキュートな9歳のストーリーテリングが好きな女の子。
転校先のスレル校にて精一杯溶け込もうと努力します。
好奇心が旺盛なのはもちろんのこと、彼女のとびっきりの魅力はなんといってもその正義感の強さですね。
とっても逞しいです。
この物語の一番の読ませどころとなっているパメラに対するいじめを撃退していくシーンは読者も手に汗を握りながらページをめくります。
大人も学びとらなければならないその正義感。
これはやはり作者からの熱きメッセージだと受け取っています。

そしてところどころに母国アメリカへの愛国心が表現されているのですね。
どちらも英語圏の国であるがゆえにわかりやすく描写出来てると思うのですが、私たち日本人が翻訳本を読むにあたっても多少の英語知識があれば容易に理解できるレベルに訳してはります

最後にこの作品は中学生ぐらいから読めると思います。
親子で楽しんで読みはるのもいいかもしれませんね。
私はノリー一家に作者の“理想の家族像”を見出しました。
是非あなたも確かめてください。

面白い(8)
posted by: トラキチ | 岸本佐知子翻訳本 | 22:26 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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