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『いちばんここに似合う人』 ミランダ・ジュライ著 岸本佐知子訳 (新潮社)
<読者の想像力を掻き立てる作品集>

岸本佐知子訳。16編からなる短編集。
フランク・オコナー国際短編賞受賞。
作者のミランダ・ジュライは1974年生まれのパフォーマンス・アーティストで、映画監督や脚本家としても活躍しています。
読者の想像力を掻き立てる作品集なのですが、やはり女性向きと言えるのでしょう。
凄く感性豊かな作家だと思うので、一般的に感受性の強い女性が読まれたら満足できるのでしょうか。
そして女性が読まれたら各登場人物に自分の中の似た部分を感じ取り投影出来るでしょう。
そうですね、作品中に“自分の物語”を見つけることができる楽しみがあるのでしょう。

逆に男性読者の私はちょっと共感できないところがあったのですが、どの編の主人公も自分の世界というものを持っていて、その自分の世界というのが孤独という言葉と紙一重であって、そこをどう見極め楽しめるかがこの作品の
評価が決まるのだと思われます。
作品の内容が肌に合うかどうかは別として、作者の発想の斬新さには度肝を抜かれます。
そうですね、お洒落と感じるか退廃的すぎると感じるか微妙ですね。
作者本人がきっとキュートな人なのだろうという先入観があって、登場人物が総じてキュートじゃない点が。
男性読者は贅沢です(笑)
それにしてもいろんな人生がありますよね。
各編、孤独で妄想的な主人公が登場します。
とりわけ印象的なのは「水泳チーム」ですかね。
水が一滴もない場所で老人たちに水泳を教える主人公、滑稽ですよね。
でも滑稽では片づけれない何かがあるのですね。
それ以外の各編も奇妙な話が多いです。
凄く柔軟性のある頭脳を持ち合わせてなければ書けないなという内容のものが多くって、少々面食らいました。
ついていけない部分もあります。
そして現実逃避的ともとれるような話が多いのですが、読者によっては作品集全体を通して自分自身のアイデンティティー探しに一役を買うような作品集になりうることも可能かなとも思われます。
私の場合はちょっと無理だったのですが(笑)

少し余談ですが、岸本さんの訳は上手すぎてあまりにもすんなりと入ってくるのですが、本作に関しては多少なりとも英語をかじったことのある人間であれば原書で読んでみたい衝動に駆られます。
どのような言葉を用いて書かれてるか興味をそそられるのですね。
たとえば日本人作家が同じように描けばジュライが描くようにお洒落に感じないと思います。
そのお洒落さを味わうためにも機会があれば原書に挑戦したい一冊ですね。

まあまあ(7)
posted by: トラキチ | 新潮クレスト・ブックス(感想) | 15:40 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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