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『おしまいのデート』 瀬尾まいこ (集英社)
評価:
瀬尾 まいこ
集英社
¥ 1,260
(2011-01-26)

<「ランクアップ丼」だけでも読んでほしい、瀬尾ワールド炸裂の短編で恩師に対する凄い恩返しが描かれてます。>

初出 小説すばる。

瀬尾さんの文学って独特の“タッチの文学”だと思います。
これは誰もが真似出来ない領域に達していて、“平易な文章で最高の感動”を与えてくれます。
簡単に淡々と書かれていますが、結構読者に突き刺さる物が大きくて、かつ心がほっこり温かくなるのですね。
そうですね、日頃私たちが忙しさにかまけて忘れがちになっている大切なもの、人と人とのつながりを再認識せざるをえません。

本作は5編からなるデートをモチーフとした短編集ですが、デートという意味合いも通常私たちが連想する男女間のそれじゃなくって、人と人との繋がりのためのものって感じですね。
男女間の恋人同志のデートは1編もありません、ここが瀬尾さんらしいですね。
全5編はずれがありません。
恋愛小説のように熱くはなれませんが、恋愛小説よりも温かい気持ちに浸れます。
ただし1編だけ例外があります。

皆さんもそうでしょうが、私もご多分に漏れず2編目の「ランクアップ丼」が飛び抜けた出来栄えだと思います。
これは恋愛小説以上に熱くなれます。
あるきっかけから毎月24日に玉子丼を一緒に食べることになった老教師と不良の教え子との話です。
クリスマスイブに彼女に会うよりも恩師に会うことを優先する三好。
上じいのような恩師がいる方って羨ましいですね。
そしてこんな優しさに溢れた物語そうそうお目にかかれません。
瀬尾作品によく登場するサプライズ、まあ予想もついてた方も多かったのだと思いますが、素晴らしい余韻を残してくれる結末を未読のあなたも是非堪能して下さい。
読み終わった後に表紙を覗くと思わず目頭が熱くなります。

上記で述べたサプライズ、まあ良い意味で言うと“予想外の展開”ということなのですが、長編の『幸福な食卓』でお馴染ですよね。
同じように本作の最初の3編はどれもがサプライズがあります。
そしてどれもが“別れの物語”なのです。
ラスト2編はいずれも話の続きがありうる物語なのですが、最初の3編が素晴らしすぎて少し印象が薄いような気がします。

そしてちょっと私にとってサプライズだったのは、本作の5編は小説すばるに2003年から2005年に連載されたもので刊行まで長い年月が経過しているということ。
無事刊行出来たことをファンのひとりとして喜ばしく思います。
次の作品をまた読みたいなというファンが大勢いることを励みに寡作でもいいから上梓して欲しいと願ってやみません。

最後に作中のタイトルをもじらせてください。
未読のあなたも是非読んでください。
そして感動を“シェア”しましょう。
作者もそれがあなたと私の“デート”=心のつながりになりうると思ってくれていると信じています。

オススメ(9)

posted by: トラキチ | 瀬尾まいこ | 20:33 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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