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『純愛モラトリアム』 椰月美智子 (祥伝社)
評価:
椰月美智子
祥伝社
¥ 1,575
(2011-03-15)

<不器用なるも面白いキャラクターの登場人物が次々登場する読者を飽きさせないラブストーリー>

初出 “Feel Love”。

8編からなる短編集ですが、それぞれの話の登場人物が次の話に出て来ます。
読む進めるうちに次の話は誰が出てくるのだろうという楽しみも芽生え、そしてテンポがよくって楽しい話にめくるページが止められません。
すべての人が試行錯誤状態なので、これがタイトルの“モラトリアム=猶予期間”という言葉に起因しているのでしょう。
前の話では少し悪人っぽい性格だった人が実はそうではないのですね。
人の心理を上手く描き構成された気軽に読める傑作恋愛小説集だと言えると思います。

椰月さんの作品は本作で3作目なのですが、いずれも作者の能力の高さを証明するかのごとくバラエティに富んだ作品ですね。
一般的には坪田譲二賞を受賞した『しずかな日々』が代表作となるのでしょうが、それ以外の作品も総じてレベルが高く、“あっ、もっと早く読んでおけばよかったな”と思わずにいられません。
本作は恋愛小説という範疇に入るのでしょうが、もっと広い目で捉えるべきだと私は思ってます。
読者に対して読みやすくという適度にエンターテイメント性を持たせつつも、結構作者の人間に対する観察眼の鋭さには驚かされます。
私たちはどうしても物事を主観的に見過ぎるきらいがありますが、この小説を読むことによって多面的に人間を考察するチャンスを得ることができます。

いきなり冒頭の「西小原さんの誘拐計画」で女子高生が帰校途中に車の中に連れ込まれて誘拐されます、その相手と言うのが母の恋人なのです。
すごくコミカルな話とそして読者の期待している展開には驚かされます。

そしてなんといっても圧巻は最後の2編ですね。
これは締めくくりとしては本当に素晴らしいの一語に尽きるお話です。
「アマリリス洋子」の話の構成と結末の良さには度肝を抜かれますし、そしてアナウンサーとして出てくる悠木かりんがラストの「菊ちゃんの涙」に主人公として出てきます。
「アマリリス洋子」では悪役と言っても過言ではない役柄だったのですが、ラストでは読者を味方につけます。
やはり人間は前述したように一方的(主観的)に見たらあきませんね。包括的(多面的)に見るべきですね。
作者からバラの花束をいただいて(ここは読んでのお楽しみです)良い勉強をさせていただきました。

それにしても作者の椰月さん、こんな楽しい話はきっと楽しく書かれたのだと私は思いこんでいます。
どの話も決して現実ではありえないに近い話なんだけど、椰月さんは巧みに料理して読者に提供してくれますね。
自分の身近にちょっと似た○○さんがいるんですね(笑)
そして、まだ3冊目なので他の椰月さんの作品も集中して読んで、コンプリートを目指したいなと思っております。

面白い(8)

『坂道の向こうにある海』
posted by: トラキチ | 椰月美智子 | 19:29 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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