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『漂砂のうたう』 木内昇 (集英社)
評価:
木内 昇
集英社
¥ 1,785
(2010-09-24)

<人生逃げてたら駄目だよと読者に教えてくれます。 学ぶべき点が多い有益な一冊。>


第144回直木賞受賞作品。時代小説と幻想小説を融合したような作品。舞台は明治十年の根津遊郭 。人間って儚いけど力強い生き物なのですね。 臨場感のある描写が見事で作者の筆力の高さを証明しています。主人公である定九郎と龍造との生い立ちの違い、生きざまの違いを対比して読むことによってこの物語の奥行きの深さを味わえると確信しております。 メインテーマはやはり“自由”になるのでしょう。あと女性がたくましいのですね。

少し主人公である定九郎に焦点を当てて書きますね。
江戸から明治へと時代は変わっているのですが、人間は変わりにくいのですね。
ましてや身分が武士から身分を隠して立番として働く身となれば。

女性の読者が読まれたら定九郎のような男にはイライラすると思います。
でも私はそうは思いませんでした。他の登場人物よりも個性はないけど人間らしい面はあると思います。
私はその不器用さがなんとも言えず魅力的に感じました。
現代に生きる私たちに通じる部分が多く、この物語で成長したとまでは言い難いですが、わずかな希望をつかみ取ったとは言えると思います。
だから、これから苦しいことにぶち当たった時に自分を定九郎に置き換えて読んでみる、すなわち初心に帰るということですね。
少し読み違えかもしれませんが、こういう読み方もあるんだなと思ってください。
というのも、この時代(明治初期)が希望に満ち溢れた時代かどうかというとそうでなかったと思います。
不遇の時代であったといっても過言ではないと思います。
作者も西郷隆盛の西南の役の話題をところどころ挿入しています。
とりわけ遊郭を取り巻く環境も厳しくなります。そのあたりは最後の方で移転の話が語られていますよね。
だから、今私たち現代に生きる読者たちが不況の時代で、ややもすれば“希望がないな”と思っている以上にこの物語の時代の実態は希望がなかったのではないかなと思います。

逆にヒロインとも言える小野菊さん、本当に素晴らしい生き方です。いつの時代にもこう言った潔よくて前向きな人っていますよね。
新しい職業に邁進してほしいですよね。
そしてポン太ってなんと幸せな男だったのでしょう、羨ましい限りです。
 
最後に巻末の参考文献の多さには驚きました。
作者の努力に敬意を表したいと思います。

超オススメ(10)
posted by: トラキチ | 時代小説 | 22:04 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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