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『日無坂』 安住洋子 (新潮文庫)
評価:
安住 洋子
新潮社
¥ 420
(2010-11)

<過去を振り返り悔むよりも、明日を見つめることの大切さを教えてくれる一冊>

初安住作品でしたが、まるで現代ものを読んでるような感覚でスラスラと読めてしまう読みやすさには驚きました。
軸は親子愛ですが、私は兄弟愛も凄く印象的に描かれていると感じました。
ほとんど男女の恋愛話が描かれてないのですが、読者を飽きささずに一気にラストまで読ませてくれます。
思わず自分自身の人生をみつめなおす機会を得ました。
作者に感謝です。

物語の軸は前述したように“親子愛”です。
主人公の伊佐次は江戸の老舗薬種問屋・鳳仙堂の跡取り息子として生まれ元の名は利一郎といいます。
でもわけあって今は浅草の賭場を仕切っています。
なぜ転落したかと言うと父親である利兵衛との確執です。
利兵衛は入り婿で婚家に気を使い、逆にわが子に対しては厳しくふるまうのです。
まあ、子供が可愛くない親はないのですが子供の頃は親の苦労が子供にはわからないですよね。
そして勘当されてしまいます。
でも会ってなくても親子愛は存在します。

タイトルともなっている“日無坂”、父と息子が最後にすれ違った坂なのですが、凄いドラマがあります。
ひとことで言えばそうですね、“すれ違ったのですが、お互いの心が永遠に触れ合うきっかけとなった坂”なのです。
このあたりあまり詳しく書くと興趣をそぎますので読んでのお楽しみですね。
弟の栄次郎の存在感も凄いです。あまりに頼りないのですよ。まあ伊佐次といかに心を通わせていくかが終盤の読ませどころとなりますし、楽しめました。
あとこの作品はそうですね意外と思われる方も多いと思いますが、ミステリ仕立てとなってます。
これは薬の原料にかかわることで、父親の敵討みたいな感じで読んだら面白いんじゃないでしょうか。

最後に賛否両論ありそうですが、恋愛話がないのが物足りないという方もいらっしゃるかもと思います。
私はなくてもこれだけグッとくればOKです、自然と伊佐次や栄次郎に応援している自分がいます。
作者の他の作品もこれを機会に取りたいと思います。
あなたも静謐だけど歯切れのいい文章に酔いしれてください。

面白い(8)
posted by: トラキチ | 時代小説 | 20:43 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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