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『さがしもの』 角田光代 (新潮文庫)
2005年 『この本が、世界に存在することに』というタイトルでメディアファクトリーより単行本刊行、文庫化の際『さがしもの』に改題。

再読。本にまつわる話を綴った短編集。 自称本好きの人って多いでしょうが、角田さんほど本を好きな人が作家を生業とすることができるのかと納得させられます。 それぞれの話、恋愛話を絡めて淡々と紡いでいるようですが実は結構奥が深いです。 作者の他の短編集はほとんどメインが恋愛ですが本作では恋愛がサブなところがよいですね。 その奥の深さはどれだけ読者が本を好きかのバロメーターともなっているような気がします。 あたかも本好きのための指南書のようであるけれど、実はテストを受けているような気持ちにさせられますね。
ただそのテストも心地の良いものですが(笑) 全9篇中冒頭の「旅する本」と「ミツザワ書店」が秀逸。 ともに古本を扱っています、本好きの彼氏のいてる方、バレンタインにチョコレートよりも本作をプレゼントしてください(笑) あらためて恋人同志で本の素晴らしさを実感できることだと確信しています。

どの話も本を読むこと、本に携わることによって人生が変わったという話がドラマティックに語られています。
ある時は自分の変化のものさしとして、ある時は自分の過去を振り返る格好のパーツとして登場します。
一見したところ、本によって人生を翻弄されているという風にもとれません。
でもそこが本好きの読者たち、作者の暖かい眼差しが伝わってくるのですね。
そう、本と関わることによって心だけでなく人生も豊かになっているのです。

本を読むのが好きな人は読んでいる時って本当に幸せを感じますよね。
本作は圧倒的な感動度は薄いかもしれませんが、内容が内容であるだけに幸せを感じざるを得ません。
まるでこの本と出会ったのが運命であったかの如くです。

それは作者の本に対する愛情や世界観が読者に大きく伝わったからだと思います。
そしてどの短編だったかな、年月を経たら同じ本でも感じ方が違うということが書いてありました。
凄く的を射た言葉なんだけど、この本に関してはそうじゃないと思います。
なぜならこの本は本好きのための“共感小説”だと思うからです。
いつ読んでも本作の内容には納得できるものだと思います。
もっと言えば本好きの気持ちを代弁してくれている作品集なのです。
作者の傑作短編集『Presents』の本のテーマ版だと思ったらちょうどいいかな。

だから他の作品集のような女性特有のどろどろした話を期待しないでください。
それは他の作家そして別の機会でも書けますので(笑)

作者は本作を通じて読書との距離感を凄く近いものにしたと思います。
それは9つの短編のあとに収められている巻末エッセイで確かなものとなりました。
この本を読んだ他の読者と友達とまでは言えないけど“同志”って気持ちにさせられます。
作者の本に対する愛情がぎっしり詰まった本作、読後感の良さ、内容からして今年も「新潮文庫の100冊」に是非入って欲しいなと切に思います。

評価9点。
posted by: トラキチ | 角田光代 | 13:46 | comments(2) | trackbacks(0) |-
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トラキチ様

読書メーターで、お気に入りにしていただいた「いりげん」です。はじめまして。

山本周五郎を読んでみたいなぁと思っていたので、仲良くしていただければとコメントさせてもらいました。

宜しくお願いします。
また遊びにお邪魔します(^−^)

追伸 宮崎あおいさんのファンなんですね! そちらの話題も楽しみにしております。
| いりえ | 2012/06/26 12:29 PM |
いりげんさん、コメントありがとうございます。

山本周五郎は新潮文庫を一年ぐらいかけてコンプリートしたいと思っております。
まだ五冊目ですが凄く心が癒されます。

宮崎あおい、『天地明察』早く見たいですね。

これからもよろしくお願いします。
| トラキチ | 2012/06/26 8:48 PM |









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