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『君は永遠にそいつらより若い』 津村記久子 (ちくま文庫)
2005年11月筑摩書房より刊行。津村さんのデビュー作で第21回太宰治賞受賞作品。

『ワーカーズ・ダイジェスト』以来4冊目の津村作品。
津村さんはやや支離滅裂的で少しまわりくどい文章の運びが心地よく、読む者を物語の虜にしてくれるのですが、本作の主人公で京都に住む大学四年生のホリガイ、とっても魅力的な女性と言うか人物として描かれています。
ちょうど再生と自分探しの物語の中間的な内容で、過去に出会った人々を通して成長を遂げて行くホリガイさんを確かめられることはデビュー作ながら問題意識を読者に提起しつつ確かな筆さばきを披露してくれています。

読ませどころは主人公も含めた登場人物の人を想う気持ちの大切さだと思います。
小説はちょうど地方公務員としての就職が決まった大学4年生のホリガイ。
まだ処女であることも含めて大学生活やり残したことがあるというもやもや感が溢れているのですが、周りの友人たちとの関わりによって少しづつ自分自身を見つめなおして行きます。
かなりダラダラして書いているように見受けれますがそれが津村さんの手法。
単なる青春小説じゃなく、主人公に関わる登場人物たちのことがくっきりと浮かび上がって来、読者も主人公と同じくいろいろ考えさせれることを余儀なくされます。
それをサラッと書いているところがおそるべしですね。最後まで読んで冒頭のイノギさんの自転車の鍵を探すシーンを読み返すとホロッくること請け合いです。

本作は機会があればもう一度読み返したいと思っています。
というのは暴力問題や虐待問題、もっと言えば世の中の強者と弱者とのかかわりなど結構奥が深いのです。
ただ読者として十分に読み取れていない部分があるのも事実なんですね。
もっと作者の言いたいことがわかるような気がしますので。
読めば読むほど味が出てくる作品だと思っています。

私的にはイノガイが18の時に見た未解決事件の特集番組の影響がこの物語全体を支配していると思います。
もちろん彼女が小学3年生の時に2人の男の子から虐待されたことが心の中にずっと残って人格形成されたことも重要ですよね。
“理不尽なものに対する抵抗”が一番のモチーフかなと思います。

私はデビュー作として、作者がどんな小説を書きたいかというハッキリじゃないけど方向性を示してくれた作品だと思います。
私にはおぼろげにしかわからないけど、そのおぼろげにしかわからない部分が作者の魅力なのかなと思ったりします。
単なる青春小説じゃないところが太宰治賞を受賞した大きな所以であるのでしょう。


評価8点。

posted by: トラキチ | 現代小説(国内) | 16:10 | comments(2) | trackbacks(0) |-
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 おはようございます。いりえです。またまた、お邪魔します!

 『君は永遠にそいつらより若い』 、、、タイトルが凄いですね。津村 記久子作品は、『ポトスライムの舟』を読んだのですが、京都が舞台で、再生と自分探しがテーマなのでしょうか(^−^)

>読めば読むほど味が出てくる作品だと思っています。

 青春だけじゃない、何か「もやっとしたもの」を上手く表現できる作家さんなんでしょうね。面白そうな作品が一杯ですね。

 私もブログをしているのですが、リンクに加えさせて頂いてもいいでしょうか?
 しょぼいブログですが、宜しければ、遊びにお越しください(^u^)
「玄米茶 の NOTEBOOK」http://irigen.blog119.fc2.com/
| いりえ | 2012/07/07 8:05 AM |
いりえさん、こんばんは♪
津村さん、4冊目なんですが個性的な作家さんですよね。芥川賞作家としてはユーモラスでかつ大衆作家だと思います。
この作品は特に奥が深く、2度読めばもう少しはくっきりすると思います。

今月はもうすぐ『樅の木は残った』(全3冊)に入ろうと思っていますし、逆にロンドンオリンピック中に『ディヴィッド・コパフィールド』(全4冊)の読破も考えていますがはたしてどうなるかな(笑)

ブログまたゆっくりと遊びに行かせていただきますね。

リンクどうぞ。
| トラキチ | 2012/07/08 12:23 AM |









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