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『おごそかな渇き』 山本周五郎 (新潮文庫)
遺作で絶筆の現代もの作品の表題作を含む10編からなる短編集。 初出の期間は昭和17年から42年までにわたる。

映画化された「雨あがる」や「かあちゃん」が収められているがとりわけ「かあちゃん」が秀逸。 究極の逞しくて優しいお母さんが描かれていて、作者の下町ものの代表作とも言える作品だと思われます。 あとは「野分」でしょうか。身分違いの恋が切ないです。 ただ掲載された時期が多岐にわたるために短編集としての統一性には欠けるのも事実ですが逆に言えば、武家もの、下町もの、滑稽もの、平安朝もの、現代ものとバラエティに富んでいて読み応えがあります。 まあ寄せ集めてきな作品集と言えばそれまでなのですが、言いかえれば他の作家では到底味わえない完成度の高い逸品ぞろいの作品群です。

ただ表題作だけは少し難解と言うか理解しづらかったのは事実。 それはまだ周五郎の作品を十分に読み切っていないためなのか、結末まで読めないためか、いずれにしても結論はもっと周五郎の作品を読みつくしてからということで楽しみが増えたなという読書でした。
表題作は作者の宗教観がハッキリと出ており、時代物とは全然ステージの違った作品となっている。残念ながら8回の新聞連載で終わっているのでその後のストーリーがどうなっていたのであろうか思わずにいられない。
もしもっと書ける人生が作者に残されていたら、表題作のような作品の方に傾倒して行ったのかなと思って感慨深く本を閉じたのである。

他の作家との大きな違いは、登場人物ひとりひとりそんなにキャラが立っていず、逆に読者側から見て凄く普遍性のある人物像で描かれているなと言う気がしました。
それだけ作者の人生観が小説の中で生き生きと登場人物を通して描かれ、読者に受け入れられているのでしょう。

評価8点。(読了日2012年6月29日)
posted by: トラキチ | 山本周五郎 | 12:13 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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