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『青べか物語』 山本周五郎 (新潮文庫)
文芸春秋に昭和35年1月〜36年1月連載後、文芸春秋より刊行。
作者58歳の時の作品。

作者が昭和の初めに“蒸気河岸の先生”として住んだ(作者23歳〜26歳のあいだ)漁師町・浦粕(浦安)を舞台とした作者の体験に基づく短編集。 短編集と言うよりエピソード集と言った方が適切なのかもしれません。 それほどいろんな人間が多彩に描かれています。 作者の時代小説に登場する人情家ばかりじゃないところが却って新鮮に感じられ距離感が縮まったような気がします。 いうまでもなく、後日談(30年後)がこの作品をより鮮烈なものとしています。長と再会した場面は実に感動的でした。 文庫解説の平野謙氏の文章の奥の深さにも感嘆しました。

作者の他の作品との大きな違いは、登場人物ひとりひとりが生き生きと描かれていることであろうか。
新潮社のプロフィールで“『青べか物語』(1960)は著者畢生の名作として名高い”と紹介されています。 作者の作品はまだ10作品ぐらいしか読んでいないので私的には正直評価はしにくいのだと思います。 そしてところどころちりばめられている人間模様が作者の時代小説にどう反映されているか、少し早く読み過ぎたような気もするのであるが一読者としての私にに大きな宿題を与えてくれたような気がします。 たくさん読んでその偉大さをわかっていればいるほど感慨深い作品であることには違いないのでしょう。

たとえば前述しましたが作中で三十年後に再訪する場面があってそこがすごく月日を重ねているのがわかるのですね。
そしてこの作品が出て半世紀あまり、モデルとなった浦安市は今やディズニーランドの町として有名です。ただこの作品を通して たとえば浦安を訪問して作中に出て来たような場所を訪れる。素敵なことだと思います。それは30年後に作者が訪れ自分自身の変化というか成長を確認した作者に倣うような感覚でもいいと思います。
亡くなった作者の生き様に触れる瞬間・・・凄く感慨深いことであると思います。

最後に本作は亡くなった作者が元気 に読者に語りかけてくれるように感じる。ただ本作では敢えてよそ者っぽく「私」を演じ語っていて、読者はまるで作中の小学生“長”のように作者と一緒に映画を観たりしているような気分に浸れる。 時代は変わったのだが良いものは変わらない。ずっと読み継がれていく山本文学の真髄を見たような気がしたのですが他作をもっと読み込んで自分なりに再読し再評価したいなと思っています。

評価8点。
posted by: トラキチ | 山本周五郎 | 19:53 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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