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『天国はまだ遠く』 瀬尾まいこ (新潮文庫) <再読>
初出「小説新潮」2004年4月号。単行本 2004年6月 新潮社より。文庫化2006年11月。

(再読時の感想)

当時小説新潮を買って読み、2か月後に単行本を買ってまた読みました。
瀬尾さんの3作目の作品で、前2作はマガジンハウスからだったのですが、今回は大手の新潮社からということでその期待の大きさが窺えファンの一人として大喜びしていたのが昨日のことのようです。
その後加藤ローザ主演で映画化もされました、今回良い機会なので観てみようと思っています。

再読。自殺志願の23歳の女の子・千鶴の再生の物語。本作の田村さん、『図書館の神様』の垣内君とどちらもそれぞれの主人公が癒され再生して行くのに大きな役割を演じるのですが、本作の場合は主人公が田村さんに対して少なからず恋愛感情を抱いているのが違いとなります。
田村さんのこだわりがなく心の広いところは男性読者も見習わなくては(笑)
ラストでどうなるか気になりつつ読み進めましたが瀬尾文学の予定調和ということだと理解しています。
それは適度に距離を置くことによって物事が円滑に進むということなのでしょう。民宿のマッチに田村さんの最大の愛情が詰まってるはずです。
わずか21日間で自殺志願の23歳の女の子がこんなに変わるとは、田村さんの懐の深さがそうさせたのだと思います。
『図書館の神様』と比して、感動度では落ちますが、読者も自然と励まされて日頃の鬱屈したものをリセットしてくれる効果があるように思われます。
きっと明日への活力へとなる部分は本作の方が強いのでしょう。
とってもシンプルだけどグイグイ読者を引き込んでくれる作品ですね。

評価9点。

(初読時の感想)
2004年6月18日

本好きにとって“一心不乱”に読書に耽る時間って本当に幸せである。
それは瀬尾まいこが読者を“瀬尾ワールド”にエスコートしてくれるからにほかならない。

瀬尾まいこの小説に“トリック”という変化球はいらない。
なぜなら、直球勝負で十分に読者を魅了させることが出来るからである。

本作においては“自殺志願”の23才のOL千鶴が主人公である。

前2作品(『卵の緒』、『図書館の神様』)との大きな違いはやはり文体であろう。
テンポのいい軽やかな文体から、本作は叙情感溢れる落ち着いた文体となっている。
そのあたり少し戸惑われる方がいらっしゃるかもしれないな。
逆に一貫性のある面もある。それは“人とのふれあい”の大切さを読者に教えてくれてる点である。
彼女の小説の一番の読ませどころと言っていいんじゃないかな。

本作も自殺しようと思ってさびれた田舎の民宿に滞在した約3週間の間に主人公は自分の人生を見つめ直す。
本作においても、『図書館の神様』の垣内君のような存在の男性が登場する。
民宿の主、田村さんだ。
彼の心の広さと目に見えない気配りが、千鶴の心の中を清めてくれたのは間違いない。

でも、恋愛模様を模索するのもどうかなあと思うが、少し結末を変えて欲しかったなあと思ったりするのは瀬尾作品に魅了された証なのかなあ・・・
女性が読まれたら最後の別れのシーンの田村さんの態度、余計に惚れちゃうのかも知れません(笑)
読まれた方しかわからないでしょうが、きっとちっぽけなマッチ箱は田村さんの最大の愛情表現だったのでしょうね。

“心の機微”ってむずかしいですね。
瀬尾さんの作品を読むといつもそう感じます。
ページをめくりながら、一緒に悩み、考え、共感し・・・そして本を閉じる

正直、本作は読み終わると少し寂しい気分になる。
それはしばらく瀬尾さんの作品を読めないという素直な気持ちの表れかもしれない。

本作を読んだあと“今日からは私ももう少しひたむきに生きてみよう!”と思われる方が多いと思う。
誰も“こんな薄い本にこんな大きなエネルギー源が詰まっている!”とは予期していないはずだ。

“主人公以上に読者の心も浄化される”から瀬尾まいこのファンって幸せである。

きっと読者と瀬尾作品との関係って作中の千鶴と田村さんとの関係に等しいと言えるんだろう。

海も山も木も日の出も、みんな田村さんが見せてくれた。おいしい食事も健やかな眠りも田村さんを通して知った。魚や鶏を手にすることも、讃美歌を歌うことも、絵を描くことも、きっと田村さんが教えてくれた。そう思うと、胸が苦しくなった。
ここで生きていけたら、どんなにいいだろう。きっと、後少し、後1ヶ月だけでもここで暮らしたら、私はもっと確実に田村さんのことを好きになったはずだ。田村さんと一緒にいたいと、もっと強く思えたにちがいない。・・・・(本文より引用)


嬉しい情報があります。
『卵の緒』に収録されてる「7's blood」がNHKでドラマ化されるらしい。
文芸雑誌での連載も増えてきている。
瀬尾さんのさらなる活躍を願ってるファンの数が増える事を願ってやまない。
posted by: トラキチ | 瀬尾まいこ | 22:47 | comments(2) | trackbacks(0) |-
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トラキチさん、おはようございます。毎日まだまだ暑いですね。お元気ですか。

>とってもシンプルだけどグイグイ読者を引き込んでくれる作品

同感です! 瀬尾作品ってそうなんですよね。別に変った仕掛けもないと思うのですが、気付けばその世界に入ってますよね。

瀬尾さんご自身が京丹後?にお住まいの経験があるからでしょうか。農業がいい感じで出てきますよね。特に有機農法。田村さんの料理、素材の味が効いていて、おいしいんだろうなぁって思ってしまします。

>田村さんのこだわりがなく心の広いところは男性読者も見習わなくては(笑)

まったく、その通りでございやす(@_@;)


読むのが遅くて恐縮ですが、ご紹介頂いた『赤ひげ診療譚』を読了しました。初めての山本周五郎作品でしたが、一気にファンになりました。ありがとうございます! かゆいところに手が届いているというか、普通の小説なら、終わってしまうセリフに、もう一歩真実を語らせているんですね。何だか、よくあるようで、決してない小説でした。次は古本屋さんで『青べか物語』 を探します(^u^)
| いりえ | 2012/09/01 9:28 AM |
いりえさん、こんばんは♪
いつもコメントありがとうございます。
瀬尾さんは、発売当時はかなりのディープなファンだったので特別な思い入れがあります。
読むときに結構興奮したのです(笑)
噂によれば教師やめられたみたいですね。
今後のより一層の活躍期待したいです。

『赤ひげ診療譚』は個人的には今のところ山本周五郎の中では一番好きですね。
でもこの好きも個人差があると思います。映画も是非見てください。

まだまだ暑い日が続きますがお互い頑張りましょう。
| トラキチ | 2012/09/01 7:02 PM |









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