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『見知らぬ場所』 ジュンパ・ラヒリ著 小川高義訳 (新潮社)
原題"UNACCUSTOMED EARTH"(2007) 小川高義訳。

再読。今や超寡作と言って過言ではないラヒリの3作目で2008年クレストブックスにて刊行ですが最新作にあたる作品。 ちなみにこの作品で第4回フランク・オコナー国際短篇賞を受賞しています。 2部構成からなり第1部は独立した短編で5編からなり、第2部は3編からなる連作短編といって良い構成。

1部の短編の特徴は『停電の夜』ではインドとアメリカどちらにも視点をおいた作品がおおかったのですが、本作は移住した2世の話が主流となっているところが月日の流れを感じさせます。ほとんどアメリカでの生活基盤が出来ているために デビュー作ほど祖国に対する愛情は感じられないのですが、強く生きることの意志表示がひしひしと伝わってきます。 それは移住を決断した親に対する葛藤する気持ちというよりも感謝し自立しなければいけないという気持ちの表れた作品群であると思います。

2部はヘーマとカウシクというベンガル人同志の男女の愛を語った感涙ものの作品です。幼いころに出会いそして別れ、月日を経て再会する感涙ものの作品です。
時の流れとともに人の気持ちも移ろいますが、結末はどうであれ2人の愛は深遠だったと思いたいです。 とりわけ、男性読者として愛していた母親が亡くなった後に後妻をもらおうとする父親に対する気持ちなど、カウシクの気持ちはよくわかりました。 日本人であれベンガル人であれ、アメリカ人であれ“愛は世界共通”です。
ちなみに最後はローマが舞台となります(笑)

400ページ強の作品ですが、ファンにとってこの二部構成は短編集と長編との2冊読んだ感じがするぐらいボリューム感に溢れ、必ず満足出来る作品であると確信します。
個人的には“世界中から取り寄せました”という新潮クレスト・ブックスの中で代表的な作家をひとりあげよと言われたら私は間違いなくジュンパ・ラヒリをあげます。
それは彼女の文章が本当に“上質”で愛に満ちているからです。

訳者の小川さんですが、他の作者の訳本も何冊か読みましたがラヒリの文章がもっとも簡潔かつ静謐で素晴らしいと感じています。
早く4冊目出て欲しいですね、そして早く本作の文庫化も希望、多くの人に味わって読んでもらいたいと切に願います。

評価9点。
posted by: トラキチ | 新潮クレスト・ブックス(感想) | 13:27 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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