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『ことり』 小川洋子 (朝日新聞出版)
評価:
小川 洋子
朝日新聞出版
¥ 1,575
(2012-11-07)

書き下ろし作品。小川洋子は悲しい物語を哀しくかつ美しく紡ぐ作家である。
本作は生きることの大いなる辛さとちっぽけだけどひたむきな幸せが表現された傑作です。
主人公はことりの小父さん(弟)とその兄で、世間から離れた所で小鳥たちの声だけに耳を澄ます兄弟のつつましい人生。
ポーポー語という鳥との会話しか出来ない兄、そして兄の唯一の理解者である弟。やがて兄は人生の幕を閉じます。
最も印象的だったのは図書館の司書との淡いと言っていいのでしょうね、恋の話です。
切なくてこの物語の哀しさをより深くしています。

しばしば小川作品のキーワードとなっている別れですが、本作では死という究極の形で表現されていますが、これは読者に配慮して冒頭で語られています。
もしその配慮がなければ本を閉じる時にあまりに悲しくて、小川さん得意の哀しさが表現出来なかったのかなと思ったりします。いわば読者への配慮ですね(笑)
なぜならことりの小父さんのお兄さんの死も作中で描かれているからです。
究極の兄弟愛を描いた本作、過去の小川さんの傑作『猫を抱いて象と泳ぐ』や『ミーナの行進』と比べて、幻想的でないだけに読者にとってもそこに描かれている人生における生きがいと直面する死とがリアルに伝わってくるのです。
本作が小川さんの新たな代表作であると確信しつつも、自分も死を静かに受け入れることが出来るだろうかという疑念が当分脳裏から離れないであろうことを確信している。
小川ワールドにどっぷりですね。

(読了日 12月14日)

評価9点。
posted by: トラキチ | 小川洋子 | 08:09 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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