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『紙の月』 角田光代 (角川春樹事務所)
評価:
角田 光代
角川春樹事務所
¥ 1,575
(2012-03-15)

初出 地方新聞 大幅加筆訂正あり、柴田錬三郎受賞作品。 作者の代表作と言われている『八日目の蝉』と同様、狂った女性を描いた犯罪小説に分類されるのであろうが内容というか読者に対するインパクトは毛色の違ったもの。 前者は誘拐犯で本作は業務上横領、前者はやってはならないことだとは分かっていながらも、多少なりとも主人公の“母性”に対する同情が芽生えるところが作者の筆力の高さを窺わせたのであるが、本作は同情のかけらも生じない。 ただ本作の方が読者に対しては身近に感じられる。転落して行く過程を楽しむべき作品だと言える。

通常、主人公のように陥るまでには気付くのでしょうが作者は主人公の知り合いである3人をサイドストーリー的に綴っている。
3人ともそれぞれの事情があって、いわば主人公の予備軍的要素があるのでハッとさせられる。
読まれた人の大半が梨花が熱くなった大学生をつまらない男だと認識し、梨花の夫や梨花を信じてお金を預けたお客さんに同情、そして明日からちょっとはお金を大事に使おうと誓って本を閉じることであろう。

お金の怖さを十二分に描き切った作品と言えそうで、読んでいて次第にごく普通の女性である梨花が“自分が自分でなくなってゆく過程”が見事に描かれている。
最後にこんなことまでしておいても生きていこうという主人公の意志が見えたのであるが、この人に幸せになる権利ってあるのだろうかと少し厳しい気持ちになった。
そう言った意味では女性読者が読まれた方が共感は無理としても同情はできるのであろうか。作者の意図も聞いてみたくなった次第である。

(読了日12月18日)

評価8点。
posted by: トラキチ | 角田光代 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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