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『路』 吉田修一 (文藝春秋)
評価:
吉田 修一
文藝春秋
¥ 1,733
(2012-11-21)

初出 文学界。
台湾に新幹線が走るというプロジェクトを通してその中に作者特有の優しさと郷愁感に満ちた人間模様が描かれている作品であり、プロジェクトの厳しさのリアルな描写を求めて読まれたら肩透かしを食らいます。
主人公と言って良い春香は大学生の頃台北に旅行し、そこで短時間知り合った男(人豪)が忘れられずにずっと引きずっているのですね。
引きずっていると言えば男性側の人豪も同様。
サイドストーリーも素敵です。
春香の先輩にあたる安西とアキ、高雄に住む威志と幼なじみの美青。
そしてやはり中年以上の読者が読まれたらやはり葉山勝一郎の存在ですね。
人豪が彼を慕っていく過程は微笑ましいの一言に尽き、勝一郎と中野の再会が一番感動的であります。

すっごく感動したかどうかと言えば微妙ですが、そこが吉田修一の魅力なのでしょう。
誰一人傷つけずに物語が進行します。映画化や中国語に翻訳して台湾の人にも読んで欲しいなと思います。
少し風呂敷を広げ過ぎるという意見もあるかもしれませんがそれは作者特有の温かい眼差しが注がれたためなのでしょう。
本当に登場人物ひとりひとりが魅力的ですよね。
最後に緩やかでありますがそれぞれの人物が繋がり、まさにタイトルどおり「路」が連なるが如くです。
作者はもっとも不幸であると言って過言ではない春香の恋人繁之でさえ、あらたなスタート地点を用意し読者に納得させます、さすがですよね。
そして私たち読者は現実に抱えているものが軽くなって気がし、爽やかで充実した読後感を得ることが出来る作品です。

(読了日12月23日)

評価8点。
posted by: トラキチ | 吉田修一 | 11:05 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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