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『蜩ノ記』 葉室麟 (祥伝社)
評価:
葉室 麟
祥伝社
¥ 1,680
(2011-10-26)

初出 小説NON 加筆訂正あり。直木賞受賞作品。

いつまでも心にずっしりと残る小説というのも数少ないだけに、そう言った作品に新年早々出会えました。
ズバリ本作のポイントは“武士としての矜持”というところになるのでしょうが、私たち読者も自身の“人間としての矜持”についても深く考えざるをえません。
藤沢周平と同様、作者も実に風景描写が上手く読む者を和ませて、そして時にはドラマティックに誘ってくれます。
潔く生きるって本当に難しいですよね、でも秋谷これほど充実した人生はなかったのではないでしょうか。

小説の構成としたらやはり主人公と言って良い庄三郎の変化というか成長が凄く読者と同じ目線の高さで心地良く読めます。
庄三郎が秋谷の元に赴かせるきっかけとなった事件の相手方の信吾との和解といって良い展開も心地良いのですが、なんといっても後半の源吉の家族を守るために命がけで体を張るシーンからは圧巻です。
そのあとの展開は本当に読んでのお楽しみですが、ただただ感動、山本周五郎の『樅の木は残った』のラストと同じぐらい印象に残りました。
決して爽やかな話ではありませんが、作品全体を取り巻く潔さが物悲しさを凌駕して読者の胸の内に突き刺さる傑作だと言えるでしょう。
それは妻の織江、子である郁太郎と薫、そして庄三郎、さらには松吟尼が秋谷の分まで幸せに生きると言うことを確信しているからです。
その気持ちがずっと息づいている読後感、これは他の小説ではなかなか味わえないレベルであるように感じました。

少し付け加えると人間出来過ぎてても上手く立ち回り出来ないケースが多いのでしょうね、これは時代に関係ないみたいです(笑)
葉室作品、私にとっては凄く精神的に向上させてくれそうな作品が多いような気がします。

(読了日1月4日)

評価10点。
posted by: トラキチ | 葉室麟 | 19:09 | comments(1) | trackbacks(0) |-
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昨年、日本中の読者を泣かせた「蜩ノ記」がいいいよえいがになります。注目の主演戸田秋谷に役所広司、庄三郎に岡田准一、薫に堀北真希、織江に原田美枝子。メガホンを執るのは黒澤明の愛弟子、小泉尭史監督。4月から6月まで岩手・長野でロケを行い9月に完成予定、公開は2014年。日本映画傑作の誕生を予感します。
ハムリン先生は西南学院大学の学生時代は俳句部と映画研究会だったそうなのでシナリオのチェツクも厳しくされていると思うので今から封切が楽しみです。
| ひろ | 2013/03/17 10:34 AM |









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