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『のろのろ歩け』 中島京子 (文芸春秋)
評価:
中島 京子
文藝春秋
¥ 1,365
(2012-09-27)

初出 オール讀物。北京、上海、台北を舞台とした三編からなる中編集。
主人公はすべて日本人女性でそれぞれ、雑誌編集者、駐在員の妻、失恋したOLという立場で現地を訪れます。
やはり最初の北京が舞台の「北京の春の白い服」がもっとも印象的ですね。恋人のアメリカ人とのやりとりも含めて北京の都市としての年月を経た移り変わりが見事に描かれています。
二〜三編目はいずれも現地の若い男とめぐり会うのだけど、彼らの実態というか人となりが上海と台北という都市のイメージを表しているといったら深読みしすぎでしょうか。
全体的にそんなに重苦しいこともないんだけど、各編の女性主人公が人生の分岐点と言ったらちょっと大げさなんでしょうが不安な気持ちを抱えて三つの都市を訪れます。
作者は本当に無駄のない見事な文章を書きますよね、国内旅行にはない緊張感がひしひしと伝わってきます。

本作がもっとも成功している点はやはりタイトルのネーミングだと思われます。
『のろのろ歩け』、最初の北京の物語で登場する言葉ですが、中国語題で慢慢走(マン・マン・ゾウ)と言います。
英語で言えばtake careのような意味合いみたいです。
これは作者の作家としての執筆に対するスタンスを象徴するような言葉であると受け取っています。
余裕すら感じられ、一読者として見習いたいと思います。

男性読者の私は満足できたかどうか言えば返答に少し困りますが、三都市の大まかな特徴というものは理解したつもりです(笑)
逆に感受性豊かな女性読者に対してはメッセージ的作品だと言えます。
きっと本文では描かれていない行間を読み、奥深い繊細さを味わえるからですね。

(読了日1月14日)

評価8点。
posted by: トラキチ | 中島京子 | 19:34 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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