Search
Calendar
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
Sponsored links
徘徊ブログ
読書メーター
トラキチの今読んでる本
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
最近読んだ本
トラキチの最近読んだ本
鑑賞メーター
トラキチの最近観たDVD
New Entries
Recent Comment
Recent Trackback
Category
Archives
Profile
Links
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by: スポンサードリンク | - | | - | - |-
『何者』 朝井リョウ (新潮社)
評価:
朝井 リョウ
新潮社
¥ 1,575
(2012-11-30)

書き下ろし作品、直木賞受賞作。ツイッターを題材とした5人の若者達の就活に関わる物語。
主人公拓人のみならず皆個性派ぞろいだけど、意外と相手の心を探り合うのですね。
自分の学生時代はもちろんツイッターもなく就活という言葉もなかった。
時代は変わり価値観も多様化しているのだけど、今も昔も生きてくことだけでなく時代に順応していくことは本当に難しい。

5人が切磋琢磨して苦しい就活を乗り切る青春物語であろうと思われた読者もいるのかもしれない。
だけどタイトル名からしてちょっとは捻りがあるはずだろうと思った方の方が多いかな。
しかしラストの30ページは圧巻でこう来たかと唸らされた。
ズバリ作者が一番言いたいことは“自分を見失ってはいけない”ということ。
おそらく若い読者の方は目を背けずに読めるのであろうかというほどリアルです。
就職氷河期の時代だからこそ言えるのだろうけどね、それと匿名であるが故の功罪ですね。
事態は本を読むことのようにたやすいことではないことは読者の誰もがわかっているのですが。

あと本作は学生時代を遥か昔に終えた読者でさえ働くことの意義を今一度見つめなおす機会をも与えてくれている。
作者の鋭い観察眼が結実した作品であり、仲間を持つことの意義をもう一度考えずにはいられない。
それにしても生き抜くって難しいですよね。タイトルの意味を考えれば考えるほどそう思わざるをえない読書となったのですが、そう言った試行錯誤自体が、この作者の真骨頂のような気がする。
そうです、問題提起に長けた作家だと思います。誰にでも宿されている悪意ではないのだけど妬む気持ちっていうのですかね。
上手く描かれていたと思います。
そしてちょっと余談ですが、本作にはもうひとつの読ませどころだと思われる三角関係に近い恋が描かれています。
瑞月の気持ちが男性読者ですがもっとも共感できたのですが、少し作者の理想的な女性像が投影されているような気がしました。


(読了日1月18日)

評価8点。
posted by: トラキチ | 朝井リョウ | 19:49 | comments(0) | trackbacks(0) |-
スポンサーサイト
posted by: スポンサードリンク | - | 19:49 | - | - |-









この記事のトラックバックURL
http://torakichi2.jugem.jp/trackback/424
トラックバック