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『窓の向こうのガーシュウイン』 宮下奈都 (集英社)
初出 小説すばる。 主人公の19歳の佐古は未熟児として生まれるも保育器に入れられずに育ってしまいます。高校を出て就職するもその会社が倒産し、訪問ヘルパーとして働き始めます。
世の中は後出しじゃんけんに満ちている。真面目にかつ誠実に生きる人に救いをもたらす物語。
いつもの宮下作品とはちょっと違って、胸のすく思いを求めてはいけないんだけど、また違った方向性を示してくれた作品である。
グッとくるところは少ないんだけど、他の作品と一線を画するという意味合いにおいてはとっても印象的なターニングポイントとなる作品である。

驚いたのはそうですね、情けない(?)お父さんの登場シーンでしょうか。これは佐古が横江さん一家と親しくなることに呼応したように戻って来ます。
そして私がもっとも感じたのは普通の準が凄く佐古さんに対して劣等感を抱いているところですね。
本来は逆なのですが、佐古さんが額装のお手伝いをすることによって立派に成長して世界が変わったのです。
誰もが多少なりとも自分自身に欠けているものを自覚しているのであろう、少なくとも主人公のように明確なものでなかろうとも。
ただ作者は器用な言葉を使って読者に説明しています、それは“物差し”という言葉です。ふと自分は物差しを持ち過ぎなんじゃないかと思われた読者は多いはずです。ふと主人公を見習わねばという気持ちにさせられるところが一番の読ませどころなのでしょう。

読者が本作のような作品を求めているかどうかは別として、他作と違った評価をすべきだと思ったりします。作家というのも難しい商売ですねと改めて感じた作品でした。
エンディングんのまとめ方はいい意味で宮下さんらしかったとつけ加えておきたい。
晴れやかなとは言いませんが、物語の内容に伴った光明がもたらされた終り方だったと感じました。
再読すればもっと理解を深めることができるとは思います。

(読了日2月28日)

評価7点
posted by: トラキチ | 宮下奈都 | 10:40 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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