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『三屋清左衛門残日録』 藤沢周平 (文春文庫)
1989年単行本発売。10年ぶりの再読。

藤沢周平の円熟の境地を示した完成度の高い15編からなる連作短編集。
主人公である清左衛門は藩の用心としての職をしりぞき、家督を息子に譲り、離れに隠居し日録を記し始めるところから物語は始まります。
特に始めはいざ隠居するも世間から隔絶された気となり、自閉的になりそうな所を徐々に打破して行く過程が見所です。
息子夫婦に対する気遣いや、昔の友達との確執。あるいは釣りや道場通いもします。
でも永年培ってきた彼の“人徳”が打破してくれます。現代に生きる我々としたら主人公に自分の定年後の理想像を見出せます。

途中から藩の藩の派閥争いに巻き込まれますが、なんといっても佐伯をはじめとする旧友との再会が読んでいて楽しい。
あとは美味しい料理を出す「涌井」のおかみであるみさに対する淡い恋心も彩りを添えています。
年を重ねることの素晴らしさを綴った作品ですがいろんな人がの人生模様が駆け足で描かれている点も見逃せませんよね。

個人的な意見の域を超えませんが、藤沢周平が山本周五郎との作風の違いは本作にて最も如実に表れていると考えます。それは主人公の人望の厚さがまるで藤沢周平自身を彷彿させている点であります。作者は“今を大切に生きなさい。そうしたらきっと光がさして来ますよと”と示唆してくれています。
読者は読み終えた後、そうですね“藤沢先生からバトンタッチされた”ような気になって明日からの活力とすることが出来るのです。平凡で誠実に生きることの尊さを学び取るのに藤沢作品に勝る教科書はないと考えます。
NHKで「清左衛門残日録」というタイトルでドラマ化されています、原作に劣らない素晴らしい出来栄えでした。

評価9点。
(読了日6月21日)
posted by: トラキチ | 時代小説 | 17:15 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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