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『たそがれ清兵衛』 藤沢周平 (新潮文庫)
再読、単行本発売1988年で発表誌掲載が1983〜1988年と藤沢周平の絶頂期に書かれた癖のある下級武士を描いた8編からなる短編集。
各編ともタイトル名に主人公の名前の前に彼らの容貌や性格を如実に表したものがついていて印象的である。隠し剣シリーズほど剣客シーンは本格的ではないですね。
映画化された表題作「たそがれ清兵衛」がもっとも有名でタイトル名も渋いのであるが、映画の内容には本作のラストを飾る「祝い人助力」の主人公が風貌も含めてより映画の世界観に近いような気がする。あとは別の短編集になるが『竹光始末』の表題作をもヒントとして映画は作られているらしい。
時代小説のジャンルで言えばどちらかと言えば武家物よりも市井物の短編の方が好きなのですが、藤沢作品に限って言えばそのルールは当てはまらない。それは藤沢周平と言う作家が武士であれ、町人であれ、生きて行くことの悲哀を読者に存分に示してくれるからである。

藤沢作品の特徴はやはりその完成された美しく端正な文章にどっぷり安心して嵌れるところであろう。そして何回も読み返すことによってその素晴らしさ、敢えて言えば他の作家では味わえない領域に達していると言える満足感に浸れるところであろうか。
本作品集も決して作中に“海坂藩”と明記されてなかったと思うのだが、一読者として海坂藩ものとして読み進むことによってより藤沢周平の世界に入り込んで行けるのである。
各編、藩の派閥争いに巻き込まれた概して風采の上がらない主人公たちが、剣を抜くと凄い腕前を発揮すると言う悪く言えばパターン化された展開の話ばかりなのであるが、藤沢周平の文章においては“やるせなくて美しい”物語に仕上がっている。
個人的ベストはラストの「祝い人助八」、読み終えた後大半の読者が主人公だけでなく波津のこれからの幸せを祈らずにいられなくなったのである。このため息をひとりでも多くの読者に味わってほしいなと思う。

評価9点。
posted by: トラキチ | 藤沢周平 | 23:32 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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