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『永遠の0』 百田尚樹 (講談社文庫)
戦争が終わって既に68年が経とうとしている。子供の頃、父母から戦争当時小学生だった父母の話をよく聞いたし昭和生まれの自分にとっては最もメモリアルな出来ごととは認識しているものの、やはり漠然としたことであり、少なくとも身につまされる出来事として体内に消化できない国民であり続けたのも事実である。それは私自身の身内に幸いにも戦死した人間がいなかったということも大きな要因となっているのであろう。
話は本作に戻るが、本作を通して太平洋戦争のわかりやすい流れはもちろんのこと、それ以上にひたむきに生き抜くことの尊さを多くの読者は身を持って学ぶこととなる。戦記物の作品と言うよりも骨太な人間ドラマと言った方が的を射ているのである。
それはたとえば歴史の教科書などを通しての堅苦しいものではなく、宮部久蔵という勇敢な人の生きざまの真実を知れば知るほど、もっと言えばページを捲れば捲るほど、現代に生きる私たちの心の奥底まで伝わってくるのである。
本作を読み進めるに連れて明らかになってくる祖父の姿、それは日本人である私たちが持っている普遍的な愛に満ちた生きざまであると思える。

この小説の素晴らしいところは他の小説では味わえない、深い愛に満ちた世界を体感できるところだと確信している。
私は神風特攻隊で亡くなったほとんどの方は、国の為と言う大義名分はさておいて、大同小異宮部久蔵同じような気持であったと思う。
現代の平和な私たちの暮らしは彼らが偉大な“志”を持ったからである、歴史は繰り返してはならない。そして人生は向き合わなければならない。

作者は今年本屋大賞を受賞してますます脚光を浴びているが、デビュー作である本作が代表作であることには変わりないはずである。本作が世に出されたのは2006年、健太郎と慶子姉弟が戦争の生き残った人達を訪ねて祖父のことを数人に聞いて回るのであるが、少なくとも生存者の年齢からしてタイミング的にラストチャンスぐらいのことだと思われる。
だから私たちがこうしてこの作品が上梓され、手にとって感動出来ると言う幸せを噛みしめたい。
人生はタイミングである、このことは少しネタばれになるがラストで人生を託した健太郎側から見ると実の祖父から養祖父との関係がズシリと脳裏に焼き付いて離れない。
少し抽象的に述べますが、本作の核心は私的には誠実な人間から誠実な人間に見事バトンタッチされたことであると認識している、これは圧巻。

映画化が決定されているみたいですが、是非劇場で観たいなと思っている。

評価10点。
posted by: トラキチ | 百田尚樹 | 00:32 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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