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『かたみ歌』 朱川湊人 (新潮文庫) <再読>
評価:
朱川 湊人
新潮社
¥ 515
(2008-01-29)

再読、最新刊である『なごり歌』の姉妹編で東京の下町にあるアカシア商店街が舞台となっている7編からなる短編集。
個人的には『なごり歌』よりも完成度が高い作品集であると思います。作者が『花まんま』で直木賞を受賞した直後に出された作品集であり、最も勢いがあった時期に創作されたと言っても過言ではなく、読者にとっても印象深いものだと思います。
完成度の高さの要因として、古本屋である幸子書店が舞台となっている点があげられると思います。各編の主人公の視点で古本屋の芥川龍之介似の主人が語られますが、やはり本好きの読者にとっては本屋が舞台と言うのは落ち着くのですね。安心して読めると言ったら良いのでしょうか。

全7編中、お気に入りはやはり「栞の恋」でしょうか、ある程度予想がついた展開ではありましたが読者にロマンを忘れてはいけないということを教えてくれます。
そして何よりも最終編で、本屋の主人の正体を始め、うまく全体を絡ませつつまとめあげている点が評価できるのであって読者サイドからしたらホロットさせられたというか癒された形で本を閉じることができるのですね。人間の一生って死に直面しているためにどうしても物悲しいけれど、決して捨てたものじゃないということを教えてくれた一冊であると捉えています。また数年後に手に取りたいと思わせるのが作者の真骨頂なのでしょう。

お得意の古い歌(タイトル名ともなっているそれぞれの編の“かたみ歌”)のオンパレードも健在なので、たとえば30才以下のお若い方が読まれたら時代背景を感じ取りにくく臨場感が出ないのかもしれないなと思う。
逆にそれぞれの歌をご存知な方が読まれたら、感慨ひとしおで歌同様それぞれの物語も記憶にいつまでも残りそうであるし、またいつか読み返してみたいという気にさせられるはずです。忘れかけていた懐かしいあの頃、あの気持ちを切なく思い起こさせてくれる朱川作品。たまにドップリ浸かってみるのも読書の醍醐味と言えるのでしょう。


評価8点。
posted by: トラキチ | 朱川湊人 | 21:14 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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