Search
Calendar
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>
Sponsored links
徘徊ブログ
読書メーター
トラキチの今読んでる本
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
最近読んだ本
トラキチの最近読んだ本
鑑賞メーター
トラキチの最近観たDVD
New Entries
Recent Comment
Recent Trackback
Category
Archives
Profile
Links
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by: スポンサードリンク | - | | - | - |-
『無垢の領域』 桜木紫乃 (新潮社)
評価:
桜木 紫乃
新潮社
¥ 1,575
(2013-07-31)

初出「波」加筆修正あり、直木賞受賞第一作、連載時「モノトーン」を改題。桜木さんの作品は『ホテルローヤル』に続き2作品目ですが読み応えと奥行きの深さという点では本作の方が優れた作品であると個人的には考えます。
舞台は北海道の釧路、主人公は書道家と高校の養護教諭という秋津夫妻と民間委託された図書館長である林原信輝の3人と言ったところでしょうか、タイトル名ともなっている無垢の領域である信輝の妹、純香が重要な役割を演じます。

それぞれの視点で語られるのですが、夫婦のあり方、人生の価値観、介護問題などいろんなことを考えさせられる物語です。やや閉塞的な内容ですが、作者の文体とはかなり合っていて読書という行為に安心して浸かれるところが確かな筆力だと感じました。
印象的だったのは途中で出てくる女子高生の君島、決して正しい生き方であるとは思いませんが、伶子に強く生きると言うことを悟らせたキーパーソンとなっています。

あとは全体に漂っている恋愛模様がやはり興味深いでしょうか、それぞれが胸に抱えている嫉妬心、それを持つことによって希望というものを見出しているように捉えるべき物語なのでしょう。そうすることによって、純香への喪失感と言う悲しみの気持ちが緩和されるような気がします。
少し捉えどころが難しい話かもしれませんが、それだけ作者の目指すところが高い位置にあるような気がしました。じっくり読んでもらいたい作品であります。
男性目線で語らせてもらえたら、里奈が可哀そうで是非幸せになって欲しいなと強く願って本を閉じたことをつけ加えておきます。

評価9点。
posted by: トラキチ | 桜木紫乃 | 18:50 | comments(0) | trackbacks(0) |-
スポンサーサイト
posted by: スポンサードリンク | - | 18:50 | - | - |-









この記事のトラックバックURL
http://torakichi2.jugem.jp/trackback/478
トラックバック