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『ほら吹き茂平 なくて七癖あって四十八癖』 宇江佐真理 (祥伝社)
評価:
宇江佐 真理
祥伝社
¥ 1,575
(2010-08-31)

初出「小説NON」。サブタイトルの“なくて七癖あって四十八癖”が示す通り個性的な人を描いた短編集。テイスト的には藤沢周平の『たそがれ清兵衛』の市井物版だといったらよいのでしょうか。
たとえ武家物を描けば偉大なる先輩の藤沢氏に劣るかもしれませんが、市井物では藤沢氏の端正な文章には見劣りはしても、しみじみとした内容では引けをとらないと感じられます。
決して泣けるような話じゃないんだけど、適度にほろっとさせてくれます。このあたり他作との兼ね合いを考えて宇江佐さんのレベルでは書き分け出来そうな気がします。そして他の作家さんより秀でたところはやはり、各編40ページぐらいですが読み応えがあるところでしょう。

全6編中、やはり2編入っているファンタジー要素が入った千寿庵の話が印象的でしょうか。2番目の「妻恋村から」では天災にで家族を亡くしてずっと引きずっている男を主人公浮風が見事救います。
あとはラストの「律儀な男」ですね、意外な展開に驚いたのですが、主人公が律儀ではなく、箱根で救った男が律儀なのですが少しシニカルなタイトルが本を閉じる際に心に残ります。もちろん口は災いのもとですが主人公の市兵衛も律儀な男ですよね。

もろい愛情、あるいは強い愛情、いろんな愛を描いていますが、やはりこの方の作品の根底には身の丈に合った生き方をしなさいという川が流れていて、そのあたりは藤沢氏に通じるところがあるのだなと強く認識しています。
未読のものも多いけど、急いで読むのがもったいないと思えるほど心を癒してくれる作家であることは間違いないですね。
嬉しいことに「高砂」というタイトル名で続編が刊行されています。リンクした作品があるのかどうかワクワクして続きをじっくりと楽しみたいですね。祥伝社さんではずっとこのシリーズ書いてほしいです。

評価8点。
posted by: トラキチ | 宇江佐真理 | 22:51 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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