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『クローバー・レイン』 大崎梢 (ポプラ社)
初出「asta」。2冊目の大崎作品は読書好きにとっては大当たりの作品で大きな感動をもたらしてくれました。

主人公の工藤彰彦は大手出版社である千石社の編集部に勤めている29歳。パーティでベテラン作家家永と久々に会い、彼の書いた「シロツメクサの頃」と題された小説の原稿を読み上げてすっかり感動した彼は、その作品を是非出版したいと意気込みます。
そこからはまさに作者の真骨頂と言うべき展開が待ち受けています。一冊の本を出し、そしてその売上をいかにして伸ばそうかと情熱を傾けた主人公並びに彼を取り巻く人々の描写には業界の実情が細かく描かれていて本好きとって満足できないはずがないと断言して良さそうです。

とりわけ、主人公である工藤と家永との生い立ちというか家族構成の似ている部分が読者にとって本作をより共鳴できる要因となっているのでしょう、それは読んでのお楽しみと言うことですね。
作者の良いところはやはりその根底にハートウォーミングな部分があって安心して身を委ねることが出来ることでしょう。
終盤は恋愛模様も含めて大きな感動をもたらせてくれること請け合いの作品です。

少し深読みかもしれませんが敢えて書かせていただくと、近年文芸作品に力を入れているポプラ社から出た本作、作品の中では主人公が勤める業界では老舗である千石社(新潮社がモデルだと想像します)に対しての挑戦を突き付けているようにも取れます。これは業界にとっては活性化出来てとってもいいことですよね。いろんな読み方が出来るのが本作の特徴であって、たとえば「シロツメクサの唄」を書いた家永ですが、実在の作家では誰に当てはめることができるのであろうかと思って読んだのですが、もっと脚光を浴びてしかるべき作家が埋もれていることは明らかであると思えるのですね、だからこれからは少しでもマイナーなと言えば語弊があるかもしれませんが、力があるのに読まれていない作家を少しでも応援して行けたらなと思います。一冊の本が出来上がるのにはそれぞれドラマがあります、その発行部数が少なければ少ないほど紆余曲折があり魂がこもっていると言っても過言ではありませんよね。

次の大崎作品は『夏のクジラ』を予定、早く読みたいです(笑)

評価9点。
posted by: トラキチ | 大崎梢 | 20:03 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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