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『ミーコの宝箱』 森沢明夫 (光文社)
評価:
森沢 明夫
光文社
¥ 1,575
(2013-09-19)

初出「小説宝石」。初読みの森沢さんですが良い意味でかなり衝撃的な作品でした。
7編からなる連作短編集の形をとっていますがいきなりSMの女王として風俗で働く主人公ミーコが登場し度肝を抜かれます。しかしながら時系列的には最初の編は7編中6編目となっていて、2編目以降は彼女がお世話になったというか関わった人達(祖父母、同級生、保険の教師、恋人、風俗経営者、娘のチーコ)の視点から彼女の半生を振り返る形で語られミーコの魅力が明らかになります。このさじ加減というかバランスが読者にとって凄く心地良くハートウォーミングに感じられます。

波瀾万丈の生涯を送っているミーコですが、読んでいてやはり現実的に存在しうるのではないかという気持ちにさせられます、それはラストの作者のあとがきにモデルとなる人物がいるということが明らかにされるわけですが、小説として読者の前に提供するにあたって巧みな味付けが施されていることがよくわかります。
これは重松清さんの小説を読んでいる時にも感じたのですが、ハッとさせられる言葉が多くちりばめられていることが大きな要因であると感じます。涙腺を刺激するという点では重松氏と似ていますが、描かれ方は違います。重松氏のそれは誰にでも起こりうることを普遍的に描いていますが、森沢氏は少なくとも本作においては特異な環境におかれている主人公が、いかに普通の人であるかを読者にわからせる手法をとっています。本を閉じた時にはSMの世界に身を委ねているという構えた見方が出来なくなります。見事なものですね。

読者にとって最も感動的なのはやはり宝箱にまつわる祖父母の話でしょう。とりわけお子さんがいらっしゃる方が読まれたら、厳しかった祖母の強い愛情が心に残ることでしょう。彼女はミーコにだけではなく読者にも“自分を見失って生きてはいけない”ということを教えてくれます。
そして最後に、宝箱に入れれないけどミーコにとって最も宝物であるチーコの登場です。チーコが生を受けて20数年、結婚式を前に物語は幕を下ろすわけですが、彼女の母親(ミーコ)に対する感謝の気持ちの表れがミーコの幸せな人生を象徴しているのですよね、決して幸せはお金などの尺度だけでは測れないという忘れかけつつあることを読者に教えてくれる傑作、未読の方は是非手にとって欲しいなと思います。

評価9点。

posted by: トラキチ | 森沢明夫 | 21:58 | comments(1) | trackbacks(0) |-
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あったかくて楽しい話!

森沢明夫さんの新作『ヒカルの卵』を読みました。
ほのぼのとした田舎の素敵なお話は幸せになりますね〜

birthday-energy.co.jp/
ってサイトは森沢さんの本質にまで踏み込んでましたよ。宿命の特徴が、格別な引き出しを備えた変わり者で、本質孤独、なんだそうな。コラムをぜひ読んでね♪
「ハレる運命2014」も先行予約中!!
| 湧き水 | 2013/11/27 1:30 AM |









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