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『伊藤くん A to E』 柚木麻子 (幻冬舎)
評価:
柚木 麻子
幻冬舎
¥ 1,365
(2013-09-27)

初出 「GINGER L」加筆修正あり。
直木賞候補作品。今もっとも脂に乗っている作家のひとりといって良さそうな柚木さんですが、遂に直木賞候補となりました。
柚木作品のイメージは、他の作家よりも読みやすい躍動感溢れる文章で女性特有の奥底にある部分をあぶりだすのに長けた作家さんだという印象です。

ターゲットが若い女性読者の為に、登場する自己中心的な伊藤君が不甲斐なく滑稽に語られるのは仕方がないところであるし、現に不甲斐ないのですが、彼にうつつを抜かしている女性陣が男性読者視点からすれば滑稽でもあるが健気にも映ります。

コメディタッチの作品なのでご都合主義に溢れた作品が多い中、本作はピリッとスパイスの効いたところが特徴でもあります。
伊藤君が女性を翻弄しているようにも見えないことはないが本作に関しては登場する5人の女性主人公たちの生きざまに女性読者自身が自分を見つめ直す機会を与えられたとして読むべき作品なのであると考えます。
普通、こんな男にひっかるなんてという気持ちを強めて読んでしまうのですが、それぞれの女性が彼を土台というか踏み台にして前を向くところで各編が終わります。それによりが伊藤君が憎めなく感じられた方も多いかも。
逆を言えば、なんで伊藤君になんか熱をあげるのと思った読者は作者の術中にまんまと嵌っているのです(私もそうですが)。整合性を求める作品ではありませんので(笑)

今回直木賞の候補にあがったことで、本作を読み終えて他の柚木作品を手に取る方も多いと思います。より売れっ子作家として階段を駆け上がって行くことでしょう。
直木賞候補作品としてはあと一歩という予想はしていますが、最終章で描かれるEさん、他章よりも年を取った女性の落ちぶれたところから這い上がって行くであろう姿が結構リアルというかコメディタッチを超越しているところが印象的です。最終章があるから少なくとも引き締まった作品になったような気がします、未読の方、是非確かめてください、そして部屋を片付けましょう(笑)

評価7点。
posted by: トラキチ | 柚木麻子 | 14:59 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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