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『リアスの子』 熊谷達也 (光文社)
評価:
熊谷 達也
光文社
¥ 1,785
(2013-12-14)

初出「小説宝石」、加筆修正あり。
教師体験のある作者の半自伝的及び作者の理想像を主人公の和也に投影した作品。1990年のバブル景気真っ只中の宮城県仙河海市の中学校が舞台の物語であるが、主人公和也の受け持つクラスに風変わりなスケバン風な転校生早坂希がやって来ます。爽やかで感動的なスポーツを絡めた教師と生徒との交流及び再生の物語なのですが、和也の成長物語として読むのが本来は正しい読み方だと言えそうです。というのは読む前は気付かなかったのですがどうやらシリーズ物らしくってずっと和也が主役を張っているみたいなのです。(「七夕しぐれ」(幼年期)→「モラトリアムな季節」(青年期))最初から読めば良かったとも思いましたが本作で出てくる初恋のナオミ先生、本作では距離を置いていますが恋していた青春時代を描いた第二作、あるいは31歳の和也の人格を形成したであろう幼年時代を描いた第一作、早く手に取ろうと思っています。

作者の代表作である『邂逅の森』で直木賞を受賞して今年で10年となる。受賞後、どちらかと言えば地道に執筆活動を過ごされたというイメージも強いのであるが、今回久々に作者の作品を手にとって、良い意味でやはり誠実な作品を書く作家だと思ったりする。
『邂逅の森』の頃は力強い作品を書く作家だというイメージが強かったのであるが、久々に熊谷作品を手にとって繊細で優しい作品を書くと感じ、他の作品も読んでみたいという衝動に駆られている。
それは他の大半の作家の作品が読者の“背中を押してくれる”作品群であるのに対して、作者のそれは読者の“背筋を伸ばしてくれる”作品であると感じ、それがとっても心地良いからである。
本作を読む限り、確かにエンターテイメント性では少し落ちるかもしれないけど、読者の心の底に染み渡るような内容の作品を書きはります。それはやはり創作上作者独自のスタンスを貫いていると言って良い部分であると思えますし、逆に熊谷作品に身を委ねて楽しめる読者はそれなりの誇りを持っていいのではないかと思ったりもします。

評価9点。
posted by: トラキチ | 熊谷達也 | 16:04 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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