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『ポトスライムの舟』 津村記久子 (講談社文庫)
芥川賞を受賞した表題作を含む2編からなる中編集。今回、続編が出たので再読したのであるが、文庫本の安藤礼二氏の洞察力の深い解説を読んでみて、自分自身が全然読みきれてないわという落胆した読書となったのも事実。
淡々と綴っているように見える津村作品であるが、奥が深いと言えば深いですね。
私的には表題作の方が津村作品のどちらかと言えば非主流作品、「十二月の窓辺」は王道的な津村作品だと分類しています。

どちらも、今を生きそして働く人たちの気持ちを代弁し、そして応援歌的な部分は確かにあると思います。ただ表題作の方は凄く現実的なんだけど夢を追いかけている部分というのが物語の根底に見え隠れしていて、逆に「十二月〜」の方はどっぷり現実的な部分を投げつけることによってやるせなさを訴えかけているような気がしました。
そのあたり凄く解釈が難しい作品で、発売されて五年経っているということも踏まえて考えてみるとあくまでも当時の世相を反映しているのだろうけど、幸せをもがきながらも模索している作品だということには変わりなくいつまでも色褪せることなく読み継がれていくのでしょう。ただ、やはり今回再読してみて主人公世代の女性向けの共感小説なのかなと改めて感じましたが、まあ当たり前だと言えばそうなりますね(笑)ただし、津村作品特有の字余り的な文章の長さはひとつのスタイルとして楽しめます。

読者にとってどちらが痛いかと言えば、人間関係の難しさを描いた「十二月の〜」だと思われます、会社を辞めるに至る経緯が描かれていて、似たようなことが実際ありますしそれだけ心に響く部分があると思います。
表題作は、世界一周旅行の代金(163万円)=年間手取り金額ということから発想を得て書かれた作品で、やはり根底にはロスジェネ世代の世相の象徴的作品として捉える事が出来るのだと思われます。それと主人公格のナガセを含む仲間たち同志のの距離感を味わう作品だとも言えます。
5年後を描いた続編が気になります、それは作者自身の変化を知るチャンスでもあると捉えています。

評価7点。
posted by: トラキチ | 現代小説(国内) | 01:27 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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