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『恋歌』 朝井まかて (講談社)
評価:
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講談社
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(2013-09-27)

書き下ろし作品、直木賞受賞作。朝井さんは『すかたん』という作品しか読んだことがありませんでした。イメージとしては新しい時代小説の書き手という漠然としたものだったのですが、本作においてその才能を一気に開花、見事初のノミネートで直木賞を射とめました。
率直な感想を述べると、以前のユーモアをベースとした作品よりもずっと次元の違う高い位置まで上り詰めた感じがします。
直木賞の受賞パターンにもいろいろありますが、本作に関しては作家の一つの到達点であると感じます。最近の例でいえば葉室麟さんの『蜩ノ記』も同じようなタイプであるでしょう。

たとえて言えば、『永遠の0』を読んでこの小説にめぐり会えて良かったという感激した気持ちというものを持たれた方が多いと思いますが、それと同じような読者に訴えかける作品であると考えます。
樋口一葉の師として知られ、明治の世において歌塾“萩の舎”を主宰した中島歌子を主人公とした歴史小説ですが、描かれているのは商人の家に生まれた彼女が水戸天狗党の志士に恋してそして嫁ぎそして時代に翻弄されてゆく姿が中心です。

とりわけ天狗党の乱以降の投獄中以降のシーンは圧巻であり、歴史は繰り返してはならないと思われた方が大半だと思います。
運命に翻弄されつつも自分の愛を貫く姿と言えば簡単ですが、想像を絶する辛さがありひしひしと伝わって来ます。
後に彼女が成功するのは、苦労を乗り越えたからであるというのは誰にでもわかりますが、それ以前に夫の分まで前向きに生き抜こうと感じたからでしょう。
それにしても彼女の愛の強さは強固なものであり、亡き夫の支えがあったからこそ彼女の人格が向上し最後の澄のエピソードが不自然に感じないほど読者の胸の内に溶け込んだと思われます。それにしても素敵な物語を読ませていただきました。読書の素晴らしさを教えてくれる一冊だと確信しております。

評価10点。
posted by: トラキチ | 時代小説 | 21:59 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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