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『消えた女 彫師伊之助捕物覚え』 藤沢周平 (新潮文庫)
再読。藤沢周平が海外のハードボイルドミステリーのファンであるということはある程度氏の作品を読まれてる方なら知っていることですが、一般的には時代小説の大家として知られている彼の作風からして意外なイメージがつきまとうのであろう。
もっとも藤沢氏の得意としているしっとりと胸に沁みる人情をからめた時代小説にはハードボイルド調な作品は必要ないのかもしれません。
なぜなら本作の作風は藤沢氏の本質とは少しかけ離れた部分と言えなくもないのである。しかしながら彫師伊之助シリーズを読めば、彼がいかに海外ミステリーの影響を受けていたかが否がおうにも理解でき、そして彼の才能の深さを改めて知ることができるのである。
そう言った意味合いにおいては、たとえば池波正太郎や司馬遼太郎よりも幅広い作風の持ち主ということも再認識出来る読書となったのです。

端正な文章とテンポの良い展開、本作はシリーズ第一作にあたり捲るページを止めることができません。まず主人公である伊之助の立ち位置が藤沢氏らしい。決してキャラが立っているわけではないのであるが、主人公なりに凄くこだわりがありそれが読者に伝わるのである。
それは岡っ引きであったという過去をもっているが、妻を亡くしたいきさつからして心に傷を持っていて決して彼自身岡っ引きとしての復帰は考えていず、十手を持たずに昔のよしみで副業というか趣味で頼まれた失踪した女を探す捜査に乗り出すのである。
本業にシワ寄せが来て、読んでいてヤキモキさせられますがこれも読ませどころなのでしょう。なにわともあれ、女性の描き方が秀逸です。消えたおよう、幼馴染のおまき、そしてもっとも不幸で哀れなおうの。
深く読めば高麗屋を取り巻く話なんかはやるせないのだけど、おまきと伊之助との意地らしくも仲睦ましい姿や、素手で渡り合う伊之助のアクションシーンなど贅沢な読書を堪能できる上級エンターテイメント作品です。藤沢作品の凄いところは一度目より再読の方が面白いということに尽きます。再読すればいろんな発見があって主人公に対してもより理解が深めることができます。それだけ噛みしめて読めたということでしょうか、自分を褒めてやりたいです(笑)

評価9点。
posted by: トラキチ | 藤沢周平 | 21:39 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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