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『春、戻る』 瀬尾まいこ (集英社)
評価:
瀬尾 まいこ
集英社
¥ 1,260
(2014-02-05)

初出「小説すばる」、加筆修正あり。青春小説の傑作「あと少し、もう少し」以来の新刊。去年は一冊も新刊が出ず寂しい想いをされたファンが待ち望んだ卒業シーズンに送るプレゼント作品。
まずタイトル名が内容とあいまって秀逸です。他の作家が真似を出来ないほどの読みやすい文章を用いて最大の感動をもたらす瀬尾ワールド、本作でも健在というか完成度を高めていると感じます。

結婚間近の主人公望月さくらの前に突然12歳年下の奇妙な兄が登場、度肝を抜かれるというよりも瀬尾ファンタジーに入り込んだ感じで心地良く読み進めれます。
そしてなんといっても結婚相手の山田さんの描写が秀でています、作者の初期作品『天国はまだ遠く』の田村さんを彷彿とさせる度量の広い人物として描かれていて心が和みます。

終盤の展開は大体予想がついていましたが、その予定調和的で予想できるレベル以上にまとめ上げの上手さが瀬尾作品の特徴だと感じます。
決して血は繋がってないけど身内のように打ち解ける2人の描写は素晴らしく、兄の登場により結婚相手を本当に好きになる過程が読ませどころの一つでもあると考えます。
“再生”を描写するのは作者にとっては最も得意な分野であるのですが、本作は再生だけでなく新たな“出発”をも描いていて思わず主人公にエールを送りたい気分にさせられます。
旅行の話が持ち上がりますが、岡山を旅行する新婚2人の姿を目に浮かべながら本を閉じることが出来、幸せのお裾分けをされた気分であってほっこりと癒された気持ちになります。

思えば読者である私たち誰しも、多かれ少なかれ悩みが常にありますが、本作を読むことによって幸せということを考え直す機会を与えられ、少し曲がった部分を修正してくれるような効能があると感じます。
真っ直ぐに生きるということは本当にむずかしいけど、いろいろお世話になった人を思い起こしながら自分自身を見つめ直し少しでも修正出来たらいいなと思いました。

評価9点。
posted by: トラキチ | 瀬尾まいこ | 00:39 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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