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『ペンギンの憂鬱』 アンドレイ・クルコフ (新潮クレスト・ブックス)
再読、沼野恭子訳。新潮クレスト・ブックスの初期の傑作のひとつと言って良いであろう作品。ウクライナのキエフを舞台とした作品で書かれたのが1996年ということで、ソ連崩御から5年後であり国家としての不安定さの象徴として通常南極に住むペンギンと同居する作家ヴィクトルの姿を描いた作品である。ある日から存命の人の追悼記事を書く仕事を始めることにより彼の人生は豹変します。どうにも出来ない国民のやるせない気持ちを代弁した作品と言えばいいのでしょうか、読者にとって哀しげなペンギン・ミーシャを愛おしく思う気持ちが徐々に盛り上がり後半病に倒れるところでヒートアップします。

人間の都合によって翻弄されて行くペンギンはすごく深刻な世界なのだけど、のほほんとした性格と言ってもよいであろうヴィクトルの行動と混沌とした実情が末恐ろしいのである。
凄く感想が書きにくいと物語なのでとにかく読んで下さいということに尽きるのであろうか。読めば読むほど味のある作品であることは間違いなく読者の読解力を試す作品であるとも言えると思います。

私的には4歳の女の子や内縁の妻よりもペンギンを慕う閉鎖的な主人公のキャラが作品の根底となっていて、そこが読者にとっては心地良いのですね。
ウクライナという国は私たち日本人にとっては縁遠い国と言っても良いのでしょうが、ウクライナ語ではなくロシア語で書かれた作品ということが作者の苦悩→国家の混迷の表れでもあると感じます。

評価9点。
posted by: トラキチ | 新潮クレスト・ブックス(感想) | 21:42 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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