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『怒り』(上・下) 中央公論新社 (吉田修一)
評価:
吉田 修一
中央公論新社
¥ 1,296
(2014-01-24)

評価:
吉田 修一
中央公論新社
¥ 1,296
(2014-01-24)

初出 讀賣新聞、加筆修正あり。八王子市郊外で起きた凶悪な夫婦殺害事件、犯人は“怒り”という血文字を残して姿をくらます。そして犯人の逃亡と呼応するように3ケ所で現れる3人の男たち(田代、直人、田中)。それぞれが事情を抱えた人達に関わっているところが不気味でもあり読者にとって捲るページが止まらない展開が待ち受けています。どのように犯人と関わっているのか、社会の裏側というか実態を活写しながらも読み手の興趣が尽きないところが作者の筆力の確かさだと感じます、いざ下巻へ。

いろんな楽しみ方が出来る作品だとも言えそうですが、個人的には作者の代表作だと言われている『悪人』ほど完成度の高さを感じることが出来ませんでした。それはやはり犯人の動機が曖昧というか救いが見いだせず読者にとって納得し辛いレベルのものだったような気がするからです。ただ読物としてはミステリー要素に満ちていて3人のうち誰が犯人であるかどうかが楽しめますのでエンタメ作品としてまずまずでしょう。作家側の立場から見れば、誰が犯人であっても着地点をつけれたと思うし楽しく書けた作品ではあると思います。どちらかと言えば3人の男たちの周りにいる人達の人を“信じること”とか人を“大切にする気持ち”を感じ取る作品だと思います。
タイトル名となっている“怒り”という言葉が上手く収斂されていないのが残念ですが、逆に辰哉の怒りが最も如実に出ていたような気がします。犯人以外の2人の男や北見刑事も含めて登場人物すべての幸せを願って本を閉じました。そういった意味合いにおいては読者サイドが“救い”を与える作品だとも言えそうです。作者にはこれからもいろんな人の人生を描いて欲しいと思います。映像化希望。

評価8点。
posted by: トラキチ | 吉田修一 | 04:01 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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